『私をくいとめて』、『ポルトガル、夏の終わり』(連載更新されています)

どっか行っちゃってた夏が戻ってきて、ちょっとお暑うございますね。「シネマの女は最後に微笑む」第91回、92回のお知らせです。 ◆『私をくいとめて』(大九明子監督、2020) forbesjapan.com 同じ原作者(綿矢りさ)と監督の『勝手にふるえてろ』と同様、独…

『デンジャラス・ビューティ』、ミスコンを巡る笑いのバランス(連載、更新されています)

連日、お暑うございます。次まで少し間があいてしまうので、「シネマの女は最後に微笑む」第90回のお知らせしておきます。 forbesjapan.com サンドラ・ブロック主演のサスペンス・コメディ『デンジャラス・ビューティ』(ドナルド・ペトリ監督、2001)。懐か…

会田誠の作品について(5/1トークより抜書き)

去る5月1日、大阪で行われた合宿勉強会「集まるのが大事vol.2」(テーマ=反抗)の二日目に登壇し、以下のような内容で90分ほどのトークをした。 「反抗 vs 反抗 」の外へ―性的表現と性差別批判の弁証法― 【概要】美術に現れる女性の裸体表現は、かつては…

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』と『フェアウェル』(連載更新されました)

いよいよ梅雨が明けましたが、まだなんとなくスッキリしませんね。「シネマの女は最後に微笑む」第88回と89回のお知らせです。 ◆『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(ラッセル・ハルストレム監督、2014) forbesjapan.com ヘレン・ミレン演じるマダム・マ…

タロと名を呼ばれた時はタロになる自分が誰か俺は知らない

飼い犬のタロ(柴のオス)が詠み手という想定の「犬短歌」をTwitterで詠み出して、半年経った。短歌や俳句に関して私はまったくの素人でほとんど作ったことがなかったが、偶然、主体が犬の俳句ができたのをきっかけに、面白がって始めた。俳句もいくつか作っ…

『パーマネント野ばら』と『ライド・ライク・ア・ガール』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第86回と87回のお知らせです。 ◆『パーマネント野ばら』(吉田大八監督、2010) modify2.forbesjapan.com 港町に生きる三人の女性の姿を通して浮かび上がる愛と哀切。第三者的叙述の中に、主人公視点を巧みに取り入れた演出。個…

『グッドライアー 偽りのゲーム』と『ブルーバレンタイン』(連載更新されました)

ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第84、85回、2本続けてのお知らせです。それぞれ一組の男女のドラマですが、いずれもキャスティングが素晴らしいです。 ◆『グッドライアー 偽りのゲーム』(ビル・コンドル監督、2019) forbesjapan.com …

『ONCE ダブリンの街角で』と『私の知らないわたしの素顔』(連載更新)

お待たせしました。ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第82、83回と、2本続けてのお知らせです。 いずれも、ある男女の関係がモチーフですが、偶然まったく対照的な作品になりました。 ◆『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、2…

『15年目のラブソング』と『おもかげ』

お待たせしました。「シネマの女は最後に微笑む」第80回と81回のお知らせです。 ◆『15年目のラブソング』(ジェシー・ペレッツ監督、2018) forbesjapan.com 邦題がいまいちですが、中年前期の男女の微妙なずれの描き方がリアルで、何気ない細部も楽しめる作…

『真実』と『チア・アップ!』を紹介(連載更新されました)

最近、2本まとめてのお知らせになっておりますね。どうもバタバタしていていけません‥‥。ForbesJapanで連載の映画コラム「シネマの女は最後に微笑む」も、もう79回。なんとか100回を目指して頑張りたいと思います。 ◆『真実』(是枝裕和監督、2019) forbes…

『私のちいさなお葬式』と『タイピスト!』を紹介(連載更新されました)

あけましておめでとうございます。ほとんどweb連載の告知しかしてない本ブログですが、今年もよろしくお願い致します。 年末のバタバタで、またしても先月の最後の告知を忘れておりました。今回も2本まとめてのお知らせです。 forbesjapan.com 一本めは、『…

『イーディ、83歳 はじめての山登り』、『グレタ』について書きました(連載更新されています)

Twitterの方をご覧の方はご存知と思いますが、某救援会に参加した3週間ほど前から突然多忙になり、「シネマの女は最後に微笑む」第74回更新のお知らせをコロッと忘れていました。ごめんなさい。 ですので、今回は連載2回分の告知をまとめてします。 どちら…

アッパーミドル主婦の性的混迷をシニカルに描く『午後3時の女たち』(連載更新されました)

お知らせ、遅くなりました。 「シネマの女は最後に微笑む」第73回は、アメリカ大統領選の報道で耳タコなほど聞いた「分断」という言葉を枕に、『午後3時の女たち』(ジル・ソロウェイ監督、2013)を取り上げています。 forbesjapan.com 物理的にはほぼ満たさ…

ブラックな笑いが満載の犬も食わない『おとなのけんか』(連載更新されました)

「シネマの女は最後に微笑む」第72回は、『おとなのけんか』(ロマン・ポランスキー監督、2011)を取り上げてます。誰も「最後に微笑」まないけど、アイロニーに満ちた非常に面白い作品ですね。 forbesjapan.com 元は舞台で脚本が秀逸。子供の喧嘩で片方が怪…

秘密の多い未亡人を演じるダイアン・キートンの軽快さ『ロンドン、人生はじめます』

連載「シネマの女は最後に微笑む」第71回は、『ロンドン、人生はじめます』(ジョエル・ホプキンス監督、2017)を取り上げてます。 forbesjapan.com ロンドン最大の公園ハムステッド・ヒースで暮らしていたホームレス男性が、裁判の末、土地の所有権を得たと…

呼び方から浮かび上がる関係性‥‥『あなたの名前を呼べたなら』

遅くなりましたー。 連載「シネマの女は最後に微笑む」第70回は、夫や妻の呼称問題を枕として、『あなたの名前を呼べたなら』(ロヘナ・ゲラ監督、2018)を取り上げています。 forbesjapan.com ブルジョワ息子とメイドの恋愛未満の関係。「病んだ王子と健気…

3回の法事のシーンの意味するものは・・・『海街diary』

完全にこちらでのお知らせをした”つもり”になっていました。遅れてすみません。連載「シネマの女は最後に微笑む」第69回は、久々の邦画で『海街diary』(是枝裕和監督、2015)を取り上げています。 forbesjapan.com 原作の漫画の中のエピソードをピックアッ…

妻が同性愛者とわかった聖職者の決断に注目する『ロニートとエスティ』(連載、更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第68回は、『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』(セバスティアン・レリオ監督、2017)を取り上げています。 forbesjapan.com NYで自由に生きる独身のロニートと、ユダヤ教のコミュニティに住まう既婚のエスティ。正反対の生…

トニ・コレット姉とキャメロン・ディアス妹のちょっとイタくて沁みる『イン・ハー・シューズ』

連日お暑うございます。こちらでのお知らせ、遅くなりました。連載「シネマの女は最後に微笑む」第67回は、『イン・ハー・シューズ』(カーティス・ハンソン監督、2005)を取り上げています。ここのところ、コロナ禍関連の前振りでわりとシリアスな映画が続…

なりすました女と騙された女の間に浮かび上がる「愛」とは(連載更新されています)

バタバタして告知忘れておりました。すみません。 連載「シネマの女は最後に微笑む」、今回はFaceappの話題を前振りに、「なりすまし」で幸せを得ようとした孤独な女の心理サスペンス『ナンシー』(クリスティーナ・チョー監督、2018)を取り上げています。 …

「モンスター」と言われた女が最後にすがったもの(連載更新されています)

告知遅くなりました。 「シネマの女は最後に微笑む」第66回は、『モンスター』(パティ・ジェンキンス監督、2003)を取り上げてます。無料登録してどうぞ。 forbesjapan.com 1989年~90年のアイリーン・ウォーノスによる連続殺人事件を題材にした作品。公開…

政治に敗北する芸術家の運命―『COLD WAR あの歌、2つの心』(連載更新されました)

「シネマの女は最後に微笑む」第64回は、ポーランドの監督パヴェウ・パヴリコフスキの『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)を取り上げています。 冷戦下の欧州を舞台に描かれる、音楽家と歌手の宿命的な恋。芸術と政治を巡る映画としても非常に興味深い作…

黒人差別と白人の同調圧力が同時に描かれる『ヘルプ』(連載、更新されました)

「シネマの女は最後に微笑む」第63回は、先月ミネアポリスで起きたジョージ・フロイド氏暴行死の事件を枕に、メイドとして働く60年代の黒人女性を描いた『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』を取り上げています。 forbesjapan.com 主人公は一応エマ・ストーン…

芸術と政治と言葉についての短い考察

あいちトリエンナーレ2019開催中、朝日新聞東海版朝刊(2019年9月23日)に掲載された拙文です。半年以上経ってますが、芸術と政治について触れたテキストとして上げておきます。 タイトルは編集者がつけています。テキスト内容は、政治や社会について「芸術…

『マイ・ブックショップ』に見る志の継承(連載更新されました)

週末バタついて告知が遅れました。 「シネマの女は最後に微笑む」第62回は、「非常事態」下の書店の状況を枕に、『マイ・ブックショップ』(イザベル・コイシェ監督、2017)を取り上げてます。 forbesjapan.com 舞台は1959年のイギリス海岸沿いの小さな町。…

対話が隠蔽する「加害」としての芸術

「さいたま国際芸術祭2020」https://art-sightama.jp/jp/の中の「市民プロジェクト」の一環として作られた批評誌に、拙文を寄せております。 芸術祭は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、開催を延期したまま当初予定されていた会期が昨日終わってい…

「異物」を排除する共同体を描いた『獣は月夜に夢を見る』(連載更新されました)

告知遅くなりました。 「シネマの女は最後に微笑む」第61回は、コロナ禍の「自粛警察」の話を枕に、デンマークとフランスの合作映画『獣は月夜に夢を見る』を取り上げています。 forbesjapan.com デンマークの漁村を舞台に、少女の体に異変が起き「獣」にな…

自分でも自分の行動の先が読めない・・・『若い女』(連載、更新されました)

「シネマの女は最後に微笑む」第60回は、フランスの若手女性監督の長編デビュー作『若い女』(レオノール・セライユ監督、2017)を取り上げてます。第70回のカンヌ国際映画祭で新人監督賞受賞。 forbesjapan.com ヒロイン役のレティシア・ドッシュが、すごく…

現実よりも心的現実に真実が宿る『ブラック・スワン』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第59回は、「自粛要請」の二律背反を枕に、ナタリー・ポートマン主演の『ブラック・スワン』(2010)を取り上げています。 forbesjapan.com 現実と心的現実(幻覚)が交錯して描かれるこの作品、後者に焦点を当てて振り返ってみ…

「偶然」に翻弄される女の過酷な運命『題名のない子守唄』(連載、更新されました)

「シネマの女は最後に微笑む」第58回は、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』で有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の、『題名のない子守唄』(2006)を取り上げています。 forbesjapan.com 2007年のヨーロッパ映画賞とイタリア・アカデ…