2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「すべての○○は××である」という言明

挑発性と意外性と説得力 少し前はてな界隈で、<<間接的>>であれば、当然誰もが潜在的に「人殺し」だと思うんだけどなーとか、お前らは間接的人殺しだという記事を巡って議論があった。まだこのあたりのコメント欄で続いているが、これらの言葉が指し示し…

ロシアには行ったことがない

歌声喫茶「ともしび」 この間、大島渚の『白昼の通り魔』(1966)を見た。大島渚は個人的にはもう一つハマれない監督だが、この作品はわりかし有名なのに未見だったので、一応見ておこうと。 冒頭近く、川口小枝という若い頃の杉田かおるそっくりの女優演じ…

憚られる名前

親につけてもらった名前でも、他人から見ると「こんな名前つけられると負担だろうな」とか「ちょっと恥ずかしいだろうな」といったものがある。 かなり前話題になった「悪魔」もそうだが、こうしたネガティブな名前ではない。そういうのでなくて、親のナルシ…

『美しき町』の美しき諦観

恋愛結婚とお見合い結婚 天才マンガ家高野文子の作品集『棒がいっぽん』には、『美しき町』という短編が収録されている。棒がいっぽん (MAG COMICS)作者:高野 文子マガジンハウスAmazon 時代はおそらく、昭和三十年代の終わりか四十年代の始め頃。工場労働者…

デュシャンの『泉』についての会田誠の発言

デュシャン以降も作り続けるという正当性をどう確保したらいいかで、現代のアーティストは頭を悩ませ続けるんですね。 (11日『誰でもピカソ』での発言) アーティストは悩み続けることをアイデンティティとしている、というふうにも受け取れる。 「デュシャ…

ヒステリーを起こす側と起こさせる側

ねえ、答えてよ! 今日私は、久しぶりにヒステリーを起こした。 午後、仕事が休みの夫がふらりとどこかに出かけ、小一時間ほどして帰ってきた時のこと。普段なら「どこ行ってたの?」とわざわざ聞かない。パチンコか本屋か喫茶店くらいしか行くところがない…

土方のバイト

昨日から、夫がまた土方のバイトに行っている。 『101回目のプロポーズ』の武田鉄矢みたいに、私に心底惚れ直してしまって指輪を買うために働いているのではない。予備校の仕事がこの時期暇なので、家でごろごろしているのももったいないし、小遣いもないか…