2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「『風立ちぬ』戦争と日本人 - 宮崎駿 × 半藤一利」雑感

菜穂子がキャンバスの上に喀血した時の妙に粘性の高い血液と、二郎が設計した飛行機に乗って浴びる逆噴射した黒いオイルは、同じものだ。いくら洗っても取れないよ‥‥。 4日前に観た『風立ちぬ』にいまだにモヤモヤして*1、仕事のレポート採点やるのがしんど…

「男の子」は高いところばかり見ている(あるいは昔、飛行機乗りだった父へ)‥‥『風立ちぬ』感想

”ほっこり感動系の泣けるイイ映画”ではない。もうやりたい放題。すさまじいエゴの嵐。それを「だって仕方ないでしょ、美しいものが好きなんだもん」でぐいぐい押していく。ワクワクするようなドラマの面白さもない。観ている間中、不快だった(いい意味で)…

猫のいない猫まみれの生活

5年近く一緒に暮らしたタマとお別れして、約一ヶ月経った。 先月下旬、猫アレルギーによる気管支喘息が急に酷くなって急遽里親を募集する一方で、やむなく猫をペットホテルに預けて6日後、猫は知人の家に貰われていった。 その日、猫は知人宅に着くなりどこ…

子どもの「美術離れ」と大人の「信仰」

くらしナビ・学ぶ:美術離れ、食い止めたい 武蔵野美大、公立小中の出張授業 - 毎日jp(毎日新聞)より 子供の「美術離れ」が懸念(けねん)されている。学力低下が指摘される中、昨年度から完全実施された中学の学習指導要領で、美術や音楽の選択教科が廃止さ…

ラッセン・メモ - ラッセン以前の"ラッセンなるもの"

昨日「線を引く」話を書いたが、早速自分の鼎談発言と響き合いそうな言葉を見つけたのでメモ。 brainparasite art, 書籍 ラッセンの嘘臭い絵、自分の中では少年誌の未来絵図や軍艦断面図、大河原邦男のガンダムアート等の延長に見てるので、割と好きなんだよ…

ニッポンの夏、ラッセンの夏

タイトルはニッポンとラッセンで韻を踏んでみました(言わなくてもわかる)。 ラッセン論集『ラッセンとは何だったのか? - 消費とアートを越えた「先」』がいくつかのニュースサイトで取り上げられて急に話題になり出したと思っていたら、このタイミングで…

鴨川の鹿、畳の匂い、エスプレッソ

‥‥‥そんなわけで、愛犬の死、愛猫との別れ、気管支喘息と、この2週間続けざまに心身に喰らったダメージで「もうやめて!サキコのライフはとっくにゼロよ!」*1状態だったが、体調だけは何とか回復させ、昨日は特講で呼ばれていた京都造形芸術大学へ。アート…