2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ダブルヒロインの華麗な弁証法‥‥韓国映画『お嬢さん』感想

(C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED 原作『荊の城』(サラ・ウォーターズ)を太平洋戦争前夜の朝鮮に移し替えた設定の大胆さや、エログロ、フェティッシュの様式美や、二人の女優のベッドシーンの「過激さ」(R18指定)や…

近代文学が終わった後の『文豪とアルケミスト』

文豪とアルケミストと小林多喜二と日本共産党 - Togetterまとめ 『文豪とアルケミスト』というオンラインゲームで、近代文学の小説家(が現代に転生したもの)がキャラとして多数登場している中に小林多喜二も含まれており、それについて新聞『赤旗』が好意…

前衛、野グソ、「先験的廃業」

またセルフTogetterです。7日から一週間ほど、集中的にアート関連のtweetをしたので、抜粋の上まとめておきます。(※参照)はここで追記。 3月7日 本来は(いい意味での)アート未満のものやことが、アートとして位置付けられたとたんにつまらなく見えてくる現…

犬について

少し前に、自分の飼い犬について呟いたものをまとめておく(誤字だけ訂正)。 3月8日 飼い犬が外で甘えた声で鳴いている。犬を室内で飼う習慣はないので玄関の外。柴のミックスで寒さに強い。夏の猛暑の際は玄関に入れてやる。まだ3歳で甘えたい盛り。朝夕…

美術をインストールされた受動体としての作家/梅津庸一「未遂の花粉」とシンポジウム「前衛、近代、コミュニティの再設定」感想

昨日、愛知県立美術館で開催中の梅津庸一展と、関連して行われたシンポジウムに行ってきた。その時感じたことなどをつらつらと。長いし結論はない。 梅津庸一については、黒田清輝の大作『智・感・情』を自らのヌードに置き換えて点描画法で描いた作品で話題…

連載エッセイ「絵を描く人々」更新されました。

絵を描く人々 第11回 絵を描くおばあさん - WEBスナイパー 「絵を描くこと」と「老い」の関係について考察しました。20代、30代ではほとんど考えなかったことです。「老い」そのものをリアルに考えられなかったから。 きっかけは、父が認知症になり介護施設…