コミュニケーション

綿野恵太×大野左紀子「Twitterから考えるアンチ○○の未来」オンライン対談、まだ視聴できます

ここでの告知を忘れてましたが!先週土曜に綿野恵太さんとのオンライン対談がありました。 綿野さんの『「逆張り」の研究』についての私の感想と質問、それに対するお答えから始まり、震災以後のTwitterの雰囲気、現象、そこに見られたものとは何か?につい…

「嫌悪感の表明」と「相互理解」の間

最近話題になっていた、セクシュアルマイノリティへの施策をめぐる千葉市長の一連のTweet(わかりやすくするため番号を振った) 1先ほど定例記者会見で、性別が同一である者とパートナーシップを形成している職員が介護休暇や、結婚休暇に相当するパートナー…

「愛の言葉」とコミュニケーション強制ギブス

「社会に通用する奴」は多様化しなかった - シロクマの屑籠 ポスト工業化社会の労働者の人間疎外とは、生産ライン上で同じ肉体労働を繰り返すタイプではなく、コミュニケーションを強いるタイプになるのだろう。いや、もう既にそうなっているか。 この最後の…

インベカヲリ★さんとの対談がWEBスナイパーに掲載されました

写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎)発売記念 インベカヲリ★×大野左紀子 特別対談!! - WEBスナイパー 12月に行われた写真家・インベカヲリ★さんとの対談が、ようやく記事になりました。 内容は、昨年出たデビュー写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(拙ブ…

「お世話になっております」の世界

仕事のメールの冒頭に必ず「お世話になっております」とつけるのは、何故なんだろう。 世事に疎い私だが、最初にそのメールをもらったのは、非常勤で行っている私立学校の教務からの事務連絡だった。こちらはその学校に講師として雇われている、つまり「どち…

ファリックマザーとかナチュラルメイクとか

読んでる人は読んでるが、読んでない人は全然読んでない(当たり前か)拙ブログのコメント欄。 この10日ほど同じ名前の書き込みが連続している場面を見て引いていた人もいるかもですが、ざっくり言うと脂さんという人による「ohnosakikoという症状」分析です…

確信犯的に失礼な反応

「この人の言ってることは△△だからおかしい」 という発言について、 「君、どこか具合が悪いのかな?」 と述べるのは、 『あなたの発言は理屈の合っていない支離滅裂なものですよ』ということを伝えるための厭味。 「これは○○さんに対する嫌がらせでは」 と…

「観」ではなく「論」を交わすこと

simplemindさんのところで、ここ最近の記事に書いた「セックスにはある種の暴力性が含まれる」とか「あらゆる性関係はSMである」など、一部で???を喚起しているらしいテーマについてやりとりさせて頂いた中で、「あー‥‥」と思ったことがあった。 私の最初…

私がTwitterに参入しない理由

最近頻繁にメディアでTwitterが紹介されるようになり、少し前も原口総務大臣が津波情報を流したことや、会議の開始時間を間違えてその前にTwitterをやっていたことなどがニュースになっていて、増々認知が広まったように思う。全世界では約一億人が参入して…

ナツ氏と高橋氏のブコメ議論を追ってみた

お答え - シートン俗物記についたブクマタワーが、id:NATSU2007氏とid:NaokiTakahashi氏のやりとりによってどんどん高くなっていくのを見ていたが、収束したようなので改めて最初から順に追い直してみたいと思った。 既に一方の論者であるナツ氏がこの長いや…

女の子がだっこされて言ったこと

SMを求める理由 - 雨宮まみの「弟よ!」 SMを求める気持ちの中には、理性を捨てて泣いたり甘えたりしたい、つまり子供になりたいという感情があるのではないかという記事。これはこれでそうかもなぁと思ったのですが、私が引きつけられたのは冒頭のエピソー…

「お疲れ」は別れの挨拶

「やべぇ」が「凄い」という意味で若者の間でカジュアルに使われているという件につき、自分の身の回りの例をこちらの記事で書いてみたが、以前からもっと気になっている言葉がある。 デザイン専門学校の学生が時々私に対して使う、「お疲れっす」という言葉…

カウンターの会話

時々飲みに行く家の近くの和食屋さんのカウンターに、「これからお勤めです」という感じの女性が二人並んでいた。その店ではたまに、近くの町工場や不動産屋のオヤジと出勤前のおねえさんとの同伴を見かけたが、女性二人というのは初めて見る。私はついちら…

「なんか怒ってる?」

昔、ある男性と議論していた時のこと。 相手からツッコミが入り、反論した。自分にとって重要なテーマだったので、喋り方に熱は入っていたかもしれない。熱が入ると私はやや早口になる。 喋り終わった後その人は突然、 「大野さん、今、なんか怒ってる?」 …

回答の自由とネガコメ書き捨てのリスク

「回答義務はなし」を原則とした上で考慮したいこと そのメッセージ、相手が読んだかどうかはわからない - ekken(コメント欄も) はてなメッセージ(idコール)に回答義務がないのは同意。ブコメでidコールされた場合、私もすべてに答えてはいない(TBも答…

「マッチョ」と「ウィンプ」の何故何故論

「何故?」という問いを巡って、一部で盛り上がっていました。とても興味深く面白いテーマです。 「何故ですか?」「理解できない」に潜む否定的意味 - suVeneのあれ 【要約】 「何故ですか?」には、純然たる質問の場合と、相手の意見に対する否定的意味合…

「おまえに理由など説明してやる必要はない」

定期的に話題になるらしい、はてなブックマークコメントの話。 はてブコメで問題なのは「偉そう」ではなくて「正しいと思ってる」ことではないか(追記あり)- しあわせのかたち コメント欄のsho_taさんの言葉を借りれば、「「(誰かが誰かの書き込みを)偉…

「ねぇ、どうして?」の子ども

娘にある言葉を教えた話 - 深く考えないで捨てるように書く 子どもというのはどこで覚えてくるのか、「あっそれ人前で言わないでー」って言葉を平気で大声で口にして、大人をハラハラさせるという話。コメント欄も含めて面白い。 ただ私には子どもがいないの…

ある掲示板での出来事

もう何年も前の、ある私設掲示板での出来事である。 何人かの人が毎日、さまざまな議論に参加していた。特によく書き込みしていたのは、A氏、B君、Cの三人。 ある時、Dという人物が現れた。彼の書き込みは、A氏と掲示板の議論を一方的に中傷するものだった。…

ネットでの「好き」や「贔屓」と「公正」

瀧澤さんの記事に対して、「自分の好きな人には肩入れしがち」とか、「タッキーは実質贔屓的視点を持っているのにこっちだけを「お前は公平じゃない」と責めてくるのはどうなのか」(追記:その後プロテクトされました)とか「タッキーは違う。すべねさんと…

id:usauraraさんとお話しました♪(Ohnoblog 11月8日の記事)

usauraraさんのブログで、記事内容とはあんまり関係なく、この間からやりとりさせて頂いてます。真摯且つ冷静且つ暖かい言葉を頂いて、心から感謝です。たぶん言いにくいことも思い切って言って下さったと思います。こういうのは嬉しいものです。私ももちろ…

あげたりもらったり

お中元と誕生日プレゼント 「人に物をあげるのが好きか、好きでないか」でいうと、夫はかなり好きな方だ。もう25年間も四人の人にお中元を律儀に贈り続けていたり、ちょっとどこかに行くと「これ、○○君に買ってったろか」「△△さんの好きなやつがあった」と、…

手加減と優しさ

はてなブックマークーベテラン村民 これまでよく言われていることだと思うが、自分の記事やコメントに批判をぶつけられる可能性は常にあるわけだから、反論なりスルーなりでそれに対処する自信のない人はプライベートモードで書くしかないだろうなあ。 ある…

「殴れば人は言うことを聞く」のなら

革命家の窮状 数日前から大揉めに揉めていた件について、私が主に見たのは、inumash氏の記事とそこからリンクされたところ。ようやくどういう「事件」が起こったのかは、何となくわかった。情報戦は大変というのが、とりあえずの感想。 ところで、この「事件…

アネゴさま

昔 古い知り合いで、ショーコさんという五十代半ばの女性がいる。彼女は昔、名古屋でハックフィンというライブハウスを運営していた。 80年代、名古屋にはロックのライブハウスがいくつかあって、その中ではハックフィンはパンク、ノイズ、ニューウェイブ系…

誰にも嫌われたくなかった

観察者と当事者 高校のときいつも一人の女の子がいた(Say::So?)※ブログは閉鎖されました 教室で独りで本読んでた私が鬱陶しく思った人(素晴らしい人的行動(うどんこ天気) 「自分嫌い」が許される性(しあわせのかたち) 一番目は、クラスの中で孤立気味…

ヤンキーとメガネ男子とドラえもん

専門学校の生徒たち デザイン専門学校の私の担当クラスは、建築インテリア、インテリアCADの合同クラスと、イラスト・マンガクラスである。その一年生に前期だけデッサンを教えている。 イラスト・マンガの学生は全般に大人しく、授業態度も概ね真面目。男女…

行動規範と個人的倫理

今回の一連の騒ぎ(?)で、「問題行動の見過ごしは連帯責任か?」という点が各所で言及されているので、改めて自分のスタンスを明確にしておきたい。 私はもともとこれを、ネットのあらゆる人間関係に一般化してはいない。 通りすがりに問題ある言動を目撃…

いろいろなエントリやブクマコメントを見て感じたことなど

私は10日の記事を、特定の事象についてほのめかす形で書いた(そうした理由はkanose氏の6/11の記事のコメ欄を参照)。 特定の事象の「特異性」については、Masao氏の記事で端的に述べられている。そこのコメ欄でも少し書いたが、この件にはネット上の人間関…

ネット上の暴力

こないだのエントリのコメ欄(11/19追記:5/31のコメント欄は復元できませんでした)で、ショータ氏とやりとりしていて考えたネット上の暴力について。ここでは、罵倒について考えてみる。 罵倒言葉はそれ単体で取り出せば、不快な言葉である。できれば口に…