結婚

「性愛用の女」との同居で「生活用の女」にされた妻はその見返りを得たのか?(ラブドールを家庭に持ち込んだ夫についての感想)

(※7/22追記あります) ラブドールを恋人代わりにする男性のことを初めて知ったのは、10年くらい前にあった某ブログ。彼女との「愛の生活」を綴った日記が面白いということで、一部で人気だった。私も一時期読んでいた。最初に、これ「ピグマリオン」だなと思…

「嫌悪感の表明」と「相互理解」の間

最近話題になっていた、セクシュアルマイノリティへの施策をめぐる千葉市長の一連のTweet(わかりやすくするため番号を振った) 1先ほど定例記者会見で、性別が同一である者とパートナーシップを形成している職員が介護休暇や、結婚休暇に相当するパートナー…

内側へ内側へ

ファイルの整理をしていたら、2004年に書いたメモが出てきた。ちょうどブログを始めた頃で、しばらく「女」について文章を書いていこうと思っていて、知り合ったばかりの編集者さんに「こんな感じのことを考えている」と説明するのに作った簡単なメモ。 「女…

家事ハラと「躾」

「家事ハラスメント」なる言葉がネットでもテレビでも取り上げられていて、「注意や指摘してるのをハラスメントとは」「いやこれが職場なら完全にハラスメント」「共稼ぎで「夫が手伝っている」というのがおかしい」などなど、議論侃々諤々ですわね、奥様。 …

AERAの特集にコメントしました(日本版ハウスワイフ2.0について)

本日発売の『AERA』6月16日号の特集「その学歴に、満足していますか?」の中の「高学歴ハイキャリアを捨てた日本版ハウスワイフ2.0」に、コメントを寄せています。 当ブログのこの記事を見ての依頼で、あらかじめメールで頂いた幾つかの質問について、電話で…

高学歴女子が新・専業主婦を目指す時代

かつて斎藤美奈子は『モダンガール論』の中でこう言った。「女の子には出世の道が二つある。立派な職業人になることと、立派な家庭人になること。職業的な達成(労働市場で自分を高く売ること)と家庭的な幸福(結婚市場で自分を高く売ること)は、女性の場…

主婦の旅行

実家に帰った時に母親が自己中すぎてびびった - Hatelabo::AnonymousDiary この記事の書き手と母親との会話部分を抜粋。 母「やっぱり旅行は友達と行くに限るわよね。」 俺「どういうこと?」 母「だって温泉入って一泊するのにお父さんと行ったら倍お金がか…

『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』を読んで

話題の新書。amazonでの評価は分かれている。「評価が高い有用性のあるレビュー」(星4つ)が内容を手際良くまとめてあるので、どんなことが書いてあるか知りたい人にはおすすめ。日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書)作者: 深尾葉子出版社/…

でき婚の失敗と「オイディプスの復権」

先日の記事女の子の欲しいもののコメント欄から抜粋。 脂 2011/01/05 03:17 このケースはむしろ「その男が過剰に「理想的な家庭」みたいな妄想を抱いていた可能性」も考えた方がいいな。 妄想と現実のギャップに対する防衛。現実に対し妄想を付加させ、他者…

女の子の欲しいもの

夫が職場の人から聞いてきた話。 最近、高校3年や大学4年で妊娠する女の子が増えているそうだ。その人の近所にも数人そういう娘がいて、他でもそんな話をポツポツ聞くという。 高校や大学の最終学年というと就活まっただ中の人が多い。しかしその女の子た…

もしも夫がゲイだったら。

もうすぐ結婚するホモだけど質問ある?:2chのむこうがわ… 以下、御本人の発言抜粋。 人生何が正解なのかわからん 嘘で固めて結婚するのも事実 嘘をつくことはいけない なら俺の結婚はいけない でも彼女は好き でも彼女を本当に好きなのかわからん 中学校で…

幸せの条件

前の記事で掲載したブコメ議論に追加があったので記事に加えた。 こういう話題はどうしても見た目、女性vs男性の図式で固まってしまいがちなのは仕方ない部分があるが、少し前の記事のコメ欄にまた別の角度のやりとりがあったので再掲しておく。 以下、こち…

石を投げてる先に私はいないよ(後ろにいるのにいい加減気づけ)

AntiSepticさんのこの記事を読んで、「『若者殺しの時代』は面白いけど、東ラブでレートが上がったのかな‥‥あのドラマのメッセージは「男の選ぶ女はいつの時代も同じ」。それへの回答が00年のやまとなでしこ/今相対的にはレートは下がってる(三低とか」と…

disり屋消毒が私をやたらと「レートを上げた女」にしているのだがどうしたものか。

堀井憲一郎の『若者殺しの時代』に言及しているAntiSepticさんの記事に突っ込んだ先日の続き記事2本(これとこれ)に、本人から反論をもらった。 大野左紀子は赤名リカである。プッw プププw - 消毒しましょ! これについて言いたいことは 東ラブ→やまとなで…

小津と成瀬の「やれやれ」と結婚詐欺女

去年のことだが内田樹がブログに、小津安二郎の戦後の映画はほとんど「娘を結婚させる話」だと書いていた(こちらの記事で言及)。1950年前後から後のホームドラマは確かに、周囲の大人がよってたかって年頃の娘を何とか結婚させようとする話が多い。 一向に…

増田記事解読 - フロイト導入の巻

増田記事解読合戦 - 「盗み」と「所有」を巡って - Ohnoblog2 増田記事解読続き - Ohnoblog2 フロイトのエディプス(オイディプス)・コンプレックス*1の概念を下敷きにしないとid:Midasブコメが読み解けないというところに追い詰められて、というか無理矢理…

増田記事解読続き

引き続き、狭い界隈の4、5人しか興味のない話です。 無駄に長いです。 結論はありません。 母‐娘の力関係を読みきれてないから「実は何があったの?」的な話になる。欠如はある意味女性の条件。これが娘を行為へ駆り立てる(欠けてるから盗む)までになるに…

増田記事解読合戦 - 「盗み」と「所有」を巡って

少し前に、かなりのブクマを集めた増田の記事がありました。 娘のことで起こったこと、思ったこと。 - AnonymousDiary 離婚経験のある母親(今、母子家庭の模様)。娘が友達のソフトを盗んで返さない。叱るが同じことを繰り返す。友達の家に謝罪に行く。相手…

フェミニズムと「女女格差」

pollyannaさんの記事に突っ込みを入れたAntiSepticさんの記事(これを含めて3つほど)に結構疑問ブクマが付き(記事への私のコメントはこれとこれ)、異論記事も出た中でつらつらと。 私も含めて大方の人は主旨を素直に読もうとし、AntiSepticさんはおそら…

老父とスーパーに行く

「お父さん、また冷蔵庫のドア閉めてなかったわよ」 「閉めたよ」 「閉めてなかったの。さっきジュース出したでしょ、その時ちゃんと閉めなかったのよ」 「いや、閉めたよ」 「閉めてなかった。ほら見て、水滴びっしょりついてるじゃないの」 「僕は閉めたよ…

「子育ては義務」を巡っての揉め事を見て

バカがものを考えると大変なことになる件 - 消毒しましょ! b_say_soの代弁をしてくれた人がいたので何を言いたいのか分かったのだが、まああああこりゃあダメだwww バカは子供なんぞ作らんでよろしいw てゆーか作るなアホwwww - 消毒しましょ! 横にいる女…

「女が仕事を頑張っても意味がないのか」を読んで

■女が仕事を頑張っても意味がないのか 日本で一番か二番ぐらいに偏差値の高い大学を卒業して、 2chの就職偏差値でも上位に位置する企業に総合職として勤めています。 周りの女の子見ていると一般職でそこそこ勤めて愛する彼氏と結婚→同居している子がちら…

久米宏は幾つになっても久米宏だ

28日にテレビ東京で放映された『久米宏 経済SP新ニッポン人現る2 - 1秒でも早く結婚したい女たち』という番組について。 以下はテレビ東京の番組紹介サイトから引用。 自由恋愛、核家族化、男女雇用機会均等法・・・ ライフスタイルの選択肢が広がった女性…

『特集ワイド:言いたい!「おひとりさま」か「婚活」か』に見る上野さんと白河さんのすれ違い

特集ワイド:言いたい!「おひとりさま」か「婚活」か(毎日jp/このページは1。2に続く) 「おひとりさま」を勧めるのは上野千鶴子氏、「婚活」を説くのは白河桃子氏。 まず白河氏は「結婚したいのに、結婚できない男女が多いことが問題」として、「結婚…

「結婚+子ども」という「幸福」のセット通念

中出しハッピー! - ナイトシフト 妊娠しにくい体質の彼女に5年間「中出し」し続けて、やっと妊娠したので、相手の親も泣いて喜び、晴れて結婚したというオメデタ記事。このブックマークに多くの「いい話」タグがついたことから、いろいろ議論になっている…

小津「結婚」映画における娘の選択

一ヶ月ほど前の、内田樹の研究室の記事。 『秋日和』と『すーちゃん』 小津安二郎の50年代から60年代の作品でしばしば描かれた、「娘を結婚させる話」についてだった。 小津の映画で娘たちは一様に、周囲の勧めに抗して「まだそんな気になれません」と結婚を…

26日のコメント欄の続きはこちらでお願いします

26日の記事のコメント欄で議論が続いているのですが、id:takisawaさんの最新コメント以降が反映されなくなってしまいました。たぶん容量オーバーかと思われます。 大変申し訳ありませんが、takisawaさんはこの記事のコメント欄に再度投稿をお願いできますで…

なぜ親の承諾が必要なのか?・・・二人だけでは結婚できない現状

先週は、結婚の約束をしているらしいカップルの男性が相手の親との初会食で学歴、収入について蔑まれ凹んだという増田の記事に同情が集まって、それに対し、結婚前提で相手の親に会うなら相手方のルールに則ってふるまうべきという激怒(激励?)記事が出て…

「でき婚」という日本的システム

先日友人宅のパーティで会ったドレスメーカーの人と話していたら、こんなことを言っていた。 「近頃、ウェディングドレスの貸衣装屋さんが大変なんですよ。でき婚が増えてるでしょ。サイズが合わないから直さないとならないんです、ウエストとか」 ほお‥‥。…

50歳の結婚と高齢独身者

昨日久しぶりに髪を切りに行って、待っている間に『女性セブン』(8月7日号)を手に取ったら、「藤原美智子さん−50才の結婚相手はちょい不良風デザイナー」の見出しが目についた(「ちょい不良」はもちろん「ちょいワル」と読む)。 藤原美智子は超有名な…