女が嫌いな女

福島瑞穂がウザい理由

こないだ清田さん達とご飯を食べている時、「福島瑞穂はなぜうっとうしいのか」という話になった。
宮田さんは一言「男に媚びがある」と看破していた。明察である。インテリ女の媚びを見抜くことに関して、宮田さんの右に出る者はいまい。
清田さんによれば「あれは『母親』」。母親特有の押し付けがましい鬱陶しさを周囲に振りまいていると。
「大野さんも前は時々そういう『母親』になってたよね」
図星である。
「特にアートについて言い出すとそうなるよね」
だから図星であるっての。


福島瑞穂的なものが嫌いなのは自分にその要素があるからだ、ということを認めるのは嫌だが、事実だから仕方がない。
世の中の女は、ああいう女が好きな女と嫌いな女に別れると思う。私はよおくわかる分だけ、余計に憎しみを感じる。もしかしたら福島本人よりも、「福島瑞穂が好きな女」の方が嫌いかもしれない。ついでに「福島瑞穂、いいじゃないか健気で」とか言う、女に媚びてるハンパ左翼な男もやだ。


福島の何がうっとうしいかを書き出せば長くなるが、まずあの喋り方が気になる。
彼女は「です」「ます」の「す」の母音を伸ばして発音する。トロい女子学生の「わかんないんですぅ」の甘えた「す」と微妙に違うような、似たような曖昧なニュアンスが漂う。これが聞いていてとても耳障り。
試しに以下のセリフを、「す」を伸ばし気味、かつ下げ気味で言ってみて下さい。
「あなたの仰ることはよくわかりますー、でも私達の言っていることは別に難しいことじゃないんですー、みんなで今考えようよってことなんですー、だから皆さんに聞いて頂きたいんですー」。


ウザいっしょ。
なんというか、「自分を安全圏に置きながら、安っぽい"みんな"を共有してる感じ」を強いてくるような雰囲気濃厚。そこに「元気印のイキイキ女」(なんで私もこんな時代錯誤な言葉がすっと出てくるんだか)という、さらにウザい要素がトッピングされてくる。


福島はエリートで結婚相手にも恵まれた。夫も弁護士で「公私共に完全に妻をサポート」しているらしい。ほとんど「婦唱夫随」みたいな感じをメディアで印象づけている。参画法のお手本のようなカップルだ。しかも大学生の子供の「母親の顔」まで持つ。
普通の女にはなかなか真似できないことをすいすいと成し遂げ、さらに「上」を目指して頑張る女、福島瑞穂
「みんなも私達みたいにすればいいんですー、お互いの思い遣りが大切なんですー」
うるさいっ。お前に説教されたかないわ。


こういう嫌らしさは誰かに似ていると思ったら、そう、上野千鶴子である。
新現実』3号で、荷宮和子が上野を「オヤジに媚びている」と評していたが、同類であったか。上野は「バンカラ」な毒舌を自分の芸だと思っていたようだが、福島は謙虚さと健気さを装っていて芸を磨く野心もない。男子にも女子にも好かれたいダサい学級委員だ。
私も一時はこういう「女」を内面化しかかっていた。

選挙シーズンのお洋服と顔

数日前だったか「報道ステーション」のスタジオに、福島党首は登場していた。眼の痛くなるような、どピンクのスーツ着て。
なんでよりによってこの色? 


別に人の趣味に文句をつけるんではないが、男女平等とか夫婦別姓とか言っている人が、今どき場末のホステスかリカちゃん人形しか着てないような色の服を、なぜわざわざ社民党党首の看板ファッションとして選ぶのか理解に苦しむ。だいたいあの地味顔に全然似合わない。これでは口で何を言ってても、自民党高市"オヤジ転がし"早苗と同じに見えてしまう。
どうせもっと似合わないジーンズを無理して着なくてもいいが、せめて敵の陣営の川口外相のおしゃれセンスくらいは盗んでほしいものだ。
そういう普通のことを、なぜ誰も瑞穂に教えてやらないのだろう? 
社民党の女性達は、党首があのどピンクの服着てテレビ出てるのに満足してるのか? 
‥‥してるのだろう。だから駄目なんだ。 


ハデな服で身振り手ぶりも激しく「すー」「すー」を連発する(それしか耳に入ってこなかった)彼女は、とても痛々しかった。
学級委員女は、その腕章を自らムシり取り教卓の一つも蹴飛ばさないと脱皮できないのだが、おそらく瑞穂には無理である。だって誰にも嫌われたくないんだもん。


さて選挙シーズンなので、選挙広報というものを眼にする。
どういう顔が出ているのかと眺めていて、「女性党」の欄に眼が釘付けになった。ずらっと横に並んだ全員ショートカットでにこやかに笑っている10人の女性候補の顔が、みいんな「おんなじ」である。
顔だち、表情がまるで10人姉妹かと思うほど、見事におんなじ。
選挙広報用のよそゆき顔だからというのを差し引いても、このそっくりさ加減はいったい何?というくらい、おんなじ。
びっくりした。


市民運動とか消費者運動とか女性のための何とかフォーラムとか長年やってくると、皆この手の顔になるのだろうか。どことなく福島に通じるものがある。
特に右端の「うわのり子」という人は、髪型といい目もとといい福島にクリソツ。女性党の党首になってミニ福島を目指すぞという野心が、笑顔に満ちあふれている。ちょうどその下が社民党の広告で、福島党首の顔がでかでかと載っているので、読者は嫌でも両者を比較せざるを得ないのである。


きっと皆さん、私など足下に及ばないくらい真面目な人々だと思う。顔が似ているくらいであれこれ言うのは失礼だ。
しかしこの女性党の宣伝文句は、気に入らない。
「子供は国の宝」「子供たちの未来のために」「豊かな国づくりは子づくりが原点」
広報紙で「子づくり」(セックス)奨励というのもすごいと思い、よく見直したら「人づくり」であった。あんまり子供子供と書いてあるので、読み間違えてしまったではないか。


しかし「女性党」と大きく出ても、女=母親というイデオロギーをどこかに感じさせては、負け犬女(30代未婚子無し)の支持は得られない。いっそ潔く「母親党」に名称変更すべきだろう。