書いているのは、村西とおる監督である。黒木香を育てたAV業界の「帝王」で、AVを見ない人にも広く名前を知られている「ナイスですね〜」の人。凄まじい借金地獄や何度かの逮捕歴も有名だ。ブログの過去ログをいくつか読んだが、どれも面白かった(こちらから読めます)。
で、藤原紀香だが、何であんなに持て囃されてるの?という僅かなひっかかりに、スポンとはまる答えをもらった気分。(真偽はともかく)あまりに「さもありなん」と思えてしまった。
私にとって、藤原紀香という存在はずっと謎だった。演技が特に上手いわけでもなく、喋りが面白いわけでもない。やたらとCMには出ているが、それ以外ではなんだか中途半端なポジション。あまり今風じゃないやや古臭い美人顔。顔も体も目立つから脇では使いづらいだろうし、かといって大作で主役を張れるほどの力もなさそうだし。
写真展を開いたりチャリティ活動に熱心なのも、女優として大成しない人が走り勝ちな道に見えてくる。いや、それは女優として大成した人がハマる道か。ともかくどういう層に人気があるのか、今いちよくわからない存在である。
恋愛話もほとんど出ず、三十過ぎてそれ相応の陰影も見られない。メリハリボディなのにイメージはなんかのっぺりした感じ。本業で飛び抜けた実績がないのに、なぜかずっと大物感は漂っているという。
その不思議さを払拭するかのように、陣内智則との電撃「格差婚」で一気に女を上げた(と言われた)。挙式した生田神社は、結婚したい若い女性が列をなしてお参りするほどになったらしいが、ここに来て離婚である。でもまあ女優は離婚してからが正念場という話もあるので、頑張ってもらいたいと思う。
かつて自分を「峰不二子」になぞらえていたが、もう37なので今からアクション女優は無理だろう。美人の賞味期限が切れても演技派でやれる人はいいが、それも難しい気がする。
というわけでここは是非、極妻にデビューして頂きたい。
兵庫出身だからそっち方面の言葉も大丈夫だろうし、あの古風な美貌はヤクザ映画によく似合うはず。片肌脱いだポーズも決まると思うのよ(そんな昭和なシーンはもうないか)。
でなければVシネに出るという手もある。Vシネだからって馬鹿にするもんじゃない。あれは日本のフィルム・ノワール。最近は若い女性ファンも増えているらしい。紀香には、電話一本で怖い人が飛んでくる美人高利貸しあたりの汚れ役がいい。あくまでゴージャス、でもしっかり泥は被る、みたいな感じで。案外売れると思うがな。
くれぐれも、他の人気女性タレントを真似て「アラフォーの大人の可愛い女」とかの安易な路線には走らないでほしい。というか、そこはもう定員一杯だから。