姪のメール

身内というのは灯台元暗しなものである。神奈川方面に住んでいる妹に、自分の本のお知らせをしてなかったことを思い出して一昨日送ったら、今日なんと妹の娘、つまり姪から御礼のメールが来た(↓絵文字省略)。
「本、届きました ありがとうございます!凄い面白そう 文化祭終わったらじっくり読みます!」
彼女は高校一年生。あの本はちと早いのでは。私の返事は、
「わざわざどうも!姪ちゃんにはちょっと早い内容だけどねー。拾い読みでいいよ」
そしたら速攻で、
「そんなことないよ!高校生ながらエビちゃん系が得してて文化系が損してるの感じるもん(笑)あたしは文化系」
そうか。こないだ会った時は小六だったからまだ何系かよくわからなかったが、血は争えんものよのう‥‥と思いつつ、
「私ももちろん文化系だったよ。がんばりませう!」
と返すと、
「逆風に負けず頑張ります(笑)最近エッセイが好きでよく読むの!嶽本野ばらとか大槻ケンヂがお気に入り」
ああやっぱり血は争えぬ。今、私が高校一年の女子ならそういうのを読んでいただろう。で、なんか嬉しくなって思わず、
「いい趣味してるね!大槻ケンヂのグミチョコパインに私が昔やってたバンド名が出てくるよ(笑)」
と返してしまった。そしたら、
「グミチョコはまだ読んでないの‥‥ロッキンホースバレリーナが買ってあるから読み終わったら読んでみます」


赤の他人にはわりかし平気でも、身内にはちょっと恥ずかしいということがある。たとえば10歳でオナニー覚えたなんてことはブログには書けるが、親に言えるかと言ったら言えない。
なので、「おばちゃんの昔やってたバンド名ってどれ?」と訊かれて、「毒○んこ」と15歳の姪に堂々と告げる自信が私にはないのだわ。なのに調子こいてつい。しもうた。


そう言えば‥‥。彼女の母親は知っていたはずである。となると、おそらくこういう展開に。
「おばちゃんのやってたバンド名ってどれだろ」
「何だって?!」
「これに載ってるっておばちゃんが言ってた。一杯書いてあるんだけど、どれ? お母さん覚えてるでしょ?」
妹よ。50にもなってこんな姉で本当にすまぬ。