線を引く

文章を書いていると、自分だけのオリジナルな考えなどないなぁとつくづく思い知らされることが多い。大抵のことは既に過去の賢人たちが言い尽くしている。私も含めて凡人は、賢人たちが言い尽くしたことの断片の更に劣化したやつを、ゴニョゴニョと弄くり回しているだけである。
でも、凡人だが何か書きたい者にもできることがある。それは「線を引く」ことだ。‥‥と今、思いついた。
「線を引く」行為には三つある。


1. アンダーラインを引く
  既に誰かの言ったことで今は忘れられているが、重要なことなので、改めて「大事だよ」と言及する。
2. 棒線で消す
  その情報を疑っていない人が多いが、それはもう古いか間違っているので、改めて「違うよ」と言う。
3. 線で結ぶ
  あらゆる情報が関連づけられ再編成されている*1中で、まだ関連づけられていないこと同士、誰も関連づけようと考えなかったこと同士の見えざる関連を 、線で結ぶことで示し新しい地図を作る。


1→2→3の順で難易度が高くなる。
しかし考えてみると、これらができるのはそれなりにものを考えている人であって、ただの凡人ではない。
死ぬまでに何とか全部できるようになりたい。

*1:こういうのも最近は「キュレーション」と言うのかな。よく知らんけど。