きもの男子

久しぶりに行った仕事先の名古屋芸大で、きものを着ている男子を見かけた。
    
(駐車場から出る時にちらっと見ただけなので、足元はよく覚えてない。‥‥あ、皮は革と書くべきでした)
数年前も、いつもきものを着ている男子を、美術・デザイン学部の方で時々見かけた。
    

この人はかなり目立っていてちょっとコスプレ感もあった(たしかちょび髭だった)が、今日見た学生はわりと周囲にとけ込んでいる印象だった。


今年ブレイクすると言われている「着物男子」になってみよう!
上は2年前の記事。最近、夏に浴衣を着る男性が増えてきたこともあって、男のきものが流行しつつあるなどと言われているらしい。半分くらいは呉服業界の陰謀かもしれないが、上のサイトを見ていくと関連の本も結構出ている模様。
漫画などで、きものを着た男の主人公が出てきたこともあるかもしれない。私が思いつくのは、『銀魂』『さよなら絶望先生』『るろうに剣心』『夏目友人帳』くらいだけど。


自分が着るから言うのではないが、男子のきもの姿、羽織袴ではなく、普段着の木綿の着流し姿は、なかなかいいと思う。それに、カジュアルな男性のきものは女性のそれと比べると、格段に敷居が低い。
・着付けが楽‥‥おはしょりがなく、帯締め帯揚げもいらない。基本的に、羽織って前を合わせて帯をぐるぐるっと巻いて結べばいいだけ。洋服を着るより早いかもしれない。
・着こなしが自由‥‥女性でもかなり自由な着こなしにトライしている人はいるが、男子なら、きものの下にスタンドカラーのシャツを着てても普通(書生風)。肩掛けバッグもOKだし帽子もわりと自由。眼鏡も似合う。
・寒暖に対応しやすい‥‥女性のきものは夏が辛いのが難点(浴衣でも暑い時は暑い)だが、男性は胸元からも裾からも風を入れられる。脚も開ける。木綿のきものでも、冬はウールの下着を重ね着すれば温かい。下半身は股引かスキータイツ。


さらに女性のきものとも共通する利点として、
・体型を選ばない‥‥痩せていても太っていても、それなりにサマになる。ガリガリ君は飄々とした風情に、太った人は恰幅が良く堂々とした感じに。もちろんヘアスタイルも、ロン毛でも坊主でも何でも似合う。
・流行がない‥‥特に、シルエットが古く見えてきたということがないので、いつまででも着られる。
・男前に見える‥‥2割増しくらいでそう見える気がする(気がするってとこが重要)。


きものエッセイスト&イラストレーターのきくちいまさんが、男子のきものについて書いている。
きくちいまのきもの遊び|ふだん着きものプロジェクト きもの遊び.net vol.43
帯の位置が高いとバカボンになるので要注意とのこと。
今期から京都造形大に週一で行くので、街中できもの男子やきもの女子を見られそうで楽しみだ。