連載エッセイ「絵を描く人々」第4回のお知らせ

絵を描く人々 第4回 「美大受験狂想曲」- WEBスナイパー


WEBスナイパー(18禁サイト/本エッセイは18禁ではありません)に好評連載中の「絵を描く人々」、今回は美大受験生のほとんどが通り抜けるデッサンについてです。
なぜ日本の芸大、美大では石膏デッサンをはじめとしたデッサンを試験に課しているのか。デッサンはトレーニングすれば誰でも描けるようになるのか。アートにおいてデッサン力はどこまで必要なものなのか。受験生たちはどんな気持ちでデッサンに取り組んでいるのか。
などなど、かつては受験生であり、その後14、5年予備校講師を勤めた体験を思い出して書いています。
もう20年受験の現場には関わっていませんし、各大学の出題傾向や受験生気質も昔とは多少違ってきているでしょうが、受験デッサンの「孤独な闘い」感は変わっていないのでは?と思います。


毎回連載の挿絵として描いている右手&左手デッサン、今回は積み重ねた本。なんか右手まで下手になってきたようで冷や汗です。。。



先日は家で、せっせと頼まれもののイラストを描いていた。



夫の仕事先である新潟の開志国際高校*1の、男子バスケのコーチの先生の新築祝いということでリクエストされたもの。拙本『あなたたちはあちら、わたしはこちら』に掲載した絵を見て「こういう感じで」ということだった。試合の1シーンを撮った2枚の写真を組み合わせて、鉛筆で描いた。
もとより私はイラストレーターではないので、アレンジしない普通のデッサンのようにしか描けない。もっとこう、サラサラッとクロッキー風に描いたほうが良かったかな。でもチマチマ細かく描くのが好きなんですよね。肩の筋肉描きながら「マルスみたい」と思った。
写真通りだと動きが出ないため、部分の大きさをほんの少し変えている。描き込み過ぎて受験生のデッサンのようになってしまったので、ユニフォームの赤を入れ、輪郭を強めにしてみた。


完全に自由な自分の作品というのではなくて、誰かのためにリクエストに応えて描く。結構楽しい。気に入って頂けると良いのですが。

*1:アスリート養成に力を入れている開校3年目の高校で、今年はバスケの男女が揃ってインターハイに出場し、どちらもベスト8に入った。