連載エッセイ「絵を描く人々」更新されました。今回は「ヘタウマ」。

絵を描く人々 第8回 ヘタウマの功罪 - WEBスナイパー


「ヘタウマイラストは、サブカル周辺から出てきた。むしろサブカル=ヘタウマくらいの勢いだった。」(本文より)


ということで、振り返る70年代末〜80年代。美術を志してウマウマを目指す路線に乗ってしまっていたけど典型的なサブカル女子(!)でもあった自分には、いろいろムズムズするものがありました。
ヘタウマって、下手じゃないんですよね。もともと上手いんです。上手い人が下手っぽく描くというのは、それはもう、そこに抜きん出た個性があるから、それが面白いからです。面白くもなんともないヘタウマは、ただのヘタヘタです。
それにしてもあの勢いは何だったんだろう、ヘタウマといいサブカルといい。


時は移ってサブカル全盛時代が終わり、というかサブカルメインカルチャーになり、そこではヘタウマよりはウマウマが流行ってみえる昨今。『君の名は。』も『この世界の片隅に』も、絵(特に背景)が凄いクオリティでしたよね。「どうしたら絵が上手く描けるようになるか」系の記事は、いつもブックマークを集めています。
プロアマ問わず、これだけ上手い絵があちこちにあると、「上手いに越したことはないだろうが、上手さだけで競ってもしょうがない」という極めて基本的なことを確認せざるを得ません。絵がある程度描ける人の背後に常にあるのは、「上手さを取ったら何が残るのか」という恐ろしい問題です。


(今回、挿絵のデッサンはダメダメです。出すのが恥ずかしいレベルです。出したけど。あと、そろそろ左手で描くのも飽きてきたので別の手を考えないと‥‥‥)