レズビアン・カップルの闘いを描いた『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(連載コラム更新のお知らせ)

時事的話題に絡めて現代女性の姿を映画からピックアップする連載コラム「シネマの女は最後に微笑む」(ForbesJAPAN)、更新されました。実話が元になっている作品、『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(2015、ピーター・ソレット監督)を取り上げています。


平等の権利を求めて立ち上がった、レズビアン・カップルの闘いの行方 | Forbes JAPAN


主人公の警察官を押さえ気味の落ち着いた演技で見せるのがジュリアン・ムーア、そのパートナーとなるのがエレン・ペイジ。ボーイッシュな役柄がぴったりで可愛いです。
二人の、girl meets girlな感じの出会いから関係が深まっていく過程の描写が、歳の差カップルということを除けば特別なことはなく、わりと普通なんだけど、その普通さがとてもいいです。


死期を悟った人が、唯一の家族であるパートナーに自分の遺産を残し、遺族年金を受け取ってもらいたいと願う。異性愛夫婦であれば何の問題もないそのことが、同性愛者のカップルではすんなりいきません。
州のパートナーシップ法を郡に適用してほしいという彼女たちの願いを軸に、ホモソーシャルな世界の同性愛者差別、そこに介入する同性愛者の団体、周囲の人々のさまざまな思惑が描かれていきます。
エレン・ペイジはこの撮影の前後でレズビアンであることをカムアウトしたようです。


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