安全な道より冒険に賭けたら肚を括らねばならぬ(「シネマの女は最後に微笑む」更新されました)

連日お暑うございます。

映画から現代女性の姿をpickupする「シネマの女は最後に微笑む」第43回は、近年相次ぐ重要公文書の改竄、紛失の件を枕に、2017年の話題作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を取り上げています。


「継承か革新か」正義を前に揺れた女性ジャーナリストの矜持 - ForbesJAPAN

  

 
トランプ大統領就任後、スティーヴン・スピルバーグが一年で撮り上げたという本作の意図は非常にはっきりしていて、それこそ最近、「あいちトリエンナーレ」内の「表現の不自由展・その後」でクローズアップされた「平和の少女像」と同じくらいメッセージ性は強いと言えるのですが、エンターテイメントとしてよくできた作りなのはさすがです。奇をてらわない安定感と無駄のないドラマ運び。
ダミ声のティム・ロビンスが主役かというくらいカッコいいですが、メリル・ストリープの抑え気味の演技がやはり素晴らしいと思います。

どんなことにしても、表に出したものに対して様々なリアクションがあるのは当然で、最終的にはどれだけの確信を持ってそれを提示できたか、だけが問われるのですね。