夏にぴったりの薬膳カレー

一頃ほどではないがまだまだ暑くて、キッチンであまり長時間火を使いたくないので稲庭饂飩ばかり食べていて、さすがに飽きたなぁと思っていたら、親切な友人が自家製のカレーを冷凍してクール宅急便で送ってくれた。ありがたいことです。
本人の了解を得て、レシピと写真を掲載。

南インド風(たぶん)薬膳カレー☆
”水を一滴も使わないトマト風味のカレースープのような感じのものです。量が多過ぎたらこの半分で作っても良いですが、冷凍できるので本当はこの量がいいと思います。”


●材料
 鶏肉   1kg
 鶏がら  2羽分
 玉ねぎ  大6個(みじん切り)
 生トマト 1ケース
 缶トマト 5缶
 ヨーグルト(適宜)
 レモン
 塩、コショウ

【スパイスA】 
  シナモン 2〜3本
  クミンシード 大さじ5
  ブラックペッパー 大さじ2
  (後から)にんにく半丸、生しょうが中2個をみじん切り
【スパイスB】(すべてパウダー)
  コリアンダー  200cc
  ターメリック  50cc
  クミン     50cc
  カルダモン   20粒(ホールの中の黒い粒を出してつぶす)
  ガラムマサラ   適宜
  レッドペッパー  お好みで


1. 鶏肉1kgをぶつ切りにして、ヨーグルト、レモンのスライス、ターメリック大2、塩、コショウを混ぜた中で一時間くらいマリネしておく。
2. 油を引いたフライパンに、スパイスAを入れて香りを出し、みじん切りの玉ねぎ(6個分)を入れて、色づくまで炒め、その後にんにく、しょうがを入れてしばらく炒める。
3. そこに鶏肉、鶏がらを入れて少し炒め、最後に生トマト、缶トマト、スパイスBを入れ、弱火で1時間くらい煮る。
4. 最後に塩、コショウで味を整え、ガラムマサラを入れて仕上げる。



カルダモンホールを剥いて中の種を出す地味な作業中(これはおそらく彼女のダンナさんの手)。



スパイスAの香りを抽出中。一番デカいフライパンですな。



これは何だろ。仕上げに入れるガラムマサラかしら。/追記:聞いたらギー(バターの上澄みのような高純度バター)だった。玉ねぎ炒める時に、サラダ油2に対し1くらいのギーを入れるとコクが出ると。でも普通のバターでいいらしい。



すげー。大鍋3杯分‥‥。四人家族なら一年くらいありそう。


まず冷たいままで、ビールのつまみとして食べてみた。トマトとスパイスの風味がマッチして、とても爽やか。深みのある後味。こりゃうまいわ。
薬膳と言うだけあって、暑くて食欲がない時でも食べられる感じ。カリッと薄いガーリックトーストに載せてもおいしそうだし、スティック野菜のディップでもいけそうです。
水気はトマトと玉ねぎだけというのがいい。どことなくラタトゥイユを思い出す。そう言えばラタトゥイユの作り方も、大昔この友人から教わったのだった。
後で暖めて、御飯と一緒に食べた。ルーがゆるめなので、御飯は固めが合う(食べるのに夢中で、自分で写真を撮るのは忘れた)。



●おまけ
時々作る、手間入らずの夏向き鶏肉料理を一品。
鶏もも肉に軽く塩こしょう→油を引かないフライパンで皮の方を中弱火で焼く→裏返して蓋をして弱火で蒸し焼き→中まで火が通ったら、酢と醤油同量とにんにく、しょうがをすり下ろしたタレに浸ける→冷めたら冷蔵庫へ→5、6時間したら出してスライスして、薄切りのきゅうりと一緒にどうぞ。
酢が苦手な人は少なめにしてヨーグルトを加えるとマイルド。冷やし中華の具にも使える。