2021-01-01から1年間の記事一覧

あたらしい首輪は軽い 拘束と愛の違いをだれか教えて

飼い犬タロのつもりで詠む「犬短歌」、2021年下半期の190首です。まあまあのも今ひとつのも全部上げました。わりと気に入ってる歌の最後には*マークをつけてます(/サキコとあるのは私名義の歌)。 ◆七月(36首) もしかして怒ってますかなんか目が怖いん…

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』、『モスクワは涙を信じない』(連載更新されました)

年末も押し迫り、急に冷え込んできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はうっかり風邪気味です。。「シネマの女は最後に微笑む」第99回と第100回(最終回)のお知らせです。 ◆『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(クレイグ・ガレスピー監督、…

『本当の目的』、『これが私の人生設計』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第97回、第98回のお知らせです。たまたま対照的な作品になりましたが、いずれも脇で登場する年配の女性の描写が素晴らしいです。 ◆『本当の目的』(ダリヤン・ペヨフスキ監督、2015) forbesjapan.com マケドニア、コソボ合作の…

『シンプル・フェイバー』、『フラワーショウ!』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第95回と96回のお知らせです。今回は本文から抜き書きで。 ◆『シンプル・フェイバー』(ポール・フェイグ監督、2018) forbesjapan.com シングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)がリッチなエミリー(ブレイク・ライ…

『ワタシが私を見つけるまで』、『レイトナイト 私の素敵なボス』(連載更新されてます)

バタバタしていて更新が大幅に遅れました。すみません。「シネマの女は最後に微笑む」第93回、94回のお知らせです。 ◆『ワタシが私を見つけるまで』(クリスチャン・ディッター監督、2016) forbesjapan.com 原題はHow to Be Single。邦題は個人的には今ひと…

『私をくいとめて』、『ポルトガル、夏の終わり』(連載更新されています)

どっか行っちゃってた夏が戻ってきて、ちょっとお暑うございますね。「シネマの女は最後に微笑む」第91回、92回のお知らせです。 ◆『私をくいとめて』(大九明子監督、2020) forbesjapan.com 同じ原作者(綿矢りさ)と監督の『勝手にふるえてろ』と同様、独…

『デンジャラス・ビューティ』、ミスコンを巡る笑いのバランス(連載、更新されています)

連日、お暑うございます。次まで少し間があいてしまうので、「シネマの女は最後に微笑む」第90回のお知らせしておきます。 forbesjapan.com サンドラ・ブロック主演のサスペンス・コメディ『デンジャラス・ビューティ』(ドナルド・ペトリ監督、2001)。懐か…

会田誠の作品について(5/1トークより抜書き)

去る5月1日、大阪で行われた合宿勉強会「集まるのが大事vol.2」(テーマ=反抗)の二日目に登壇し、以下のような内容で90分ほどのトークをした。 「反抗 vs 反抗 」の外へ―性的表現と性差別批判の弁証法― 【概要】美術に現れる女性の裸体表現は、かつては…

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』と『フェアウェル』(連載更新されました)

いよいよ梅雨が明けましたが、まだなんとなくスッキリしませんね。「シネマの女は最後に微笑む」第88回と89回のお知らせです。 ◆『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(ラッセル・ハルストレム監督、2014) forbesjapan.com ヘレン・ミレン演じるマダム・マ…

タロと名を呼ばれた時はタロになる自分が誰か俺は知らない

飼い犬のタロ(柴のオス)が詠み手という想定の「犬短歌」をTwitterで詠み出して、半年経った。短歌や俳句に関して私はまったくの素人でほとんど作ったことがなかったが、偶然、主体が犬の俳句ができたのをきっかけに、面白がって始めた。俳句もいくつか作っ…

『パーマネント野ばら』と『ライド・ライク・ア・ガール』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第86回と87回のお知らせです。 ◆『パーマネント野ばら』(吉田大八監督、2010) modify2.forbesjapan.com 港町に生きる三人の女性の姿を通して浮かび上がる愛と哀切。第三者的叙述の中に、主人公視点を巧みに取り入れた演出。個…

『グッドライアー 偽りのゲーム』と『ブルーバレンタイン』(連載更新されました)

ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第84、85回、2本続けてのお知らせです。それぞれ一組の男女のドラマですが、いずれもキャスティングが素晴らしいです。 ◆『グッドライアー 偽りのゲーム』(ビル・コンドル監督、2019) forbesjapan.com …

『ONCE ダブリンの街角で』と『私の知らないわたしの素顔』(連載更新)

お待たせしました。ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第82、83回と、2本続けてのお知らせです。 いずれも、ある男女の関係がモチーフですが、偶然まったく対照的な作品になりました。 ◆『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、2…

『15年目のラブソング』と『おもかげ』

お待たせしました。「シネマの女は最後に微笑む」第80回と81回のお知らせです。 ◆『15年目のラブソング』(ジェシー・ペレッツ監督、2018) forbesjapan.com 邦題がいまいちですが、中年前期の男女の微妙なずれの描き方がリアルで、何気ない細部も楽しめる作…

『真実』と『チア・アップ!』を紹介(連載更新されました)

最近、2本まとめてのお知らせになっておりますね。どうもバタバタしていていけません‥‥。ForbesJapanで連載の映画コラム「シネマの女は最後に微笑む」も、もう79回。なんとか100回を目指して頑張りたいと思います。 ◆『真実』(是枝裕和監督、2019) forbes…

『私のちいさなお葬式』と『タイピスト!』を紹介(連載更新されました)

あけましておめでとうございます。ほとんどweb連載の告知しかしてない本ブログですが、今年もよろしくお願い致します。 年末のバタバタで、またしても先月の最後の告知を忘れておりました。今回も2本まとめてのお知らせです。 forbesjapan.com 一本めは、『…