2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

田舎の通夜、喪の作業

夫の伯父が、突然亡くなった。伯父は義父兄弟の長兄で、岐阜の山奥の川沿いの古い田舎屋敷に住んでおり、夫が従兄弟と仲が良いこともあって、私達は年に一回くらい泊まりに行く。 夏頃、脳溢血を起こして入院したが回復し、奥さんと一緒にデイサービスに通っ…

お知らせ

9月末に出た拙書ですが、ようやく紙媒体で言及されました。今朝の読売新聞9面の『時の余白に』(編集委員 芥川喜好)という長めのコラム欄の終わりの方です(書評欄ではありません)。*1 *2 アスリートという言葉の流行への違和感が綴られた後に、『アーテ…

「現代美術って、やおいだな」「は?」

何をどこで聞き齧ってきたのか知らないが、夫が突然、「やおいって何だ?」と言った。 彼は「腐女子」も「BL」も知らない。そもそもあまりマンガを読まない。エヴァですら、テレビ放映も劇場版も見てなくて偶然パチンコで知ったのである。50代の普通のおじさ…

「壁がないからアートが売れない」という話

「ネット上の他者の言葉と自分の言葉を併置してみるシリーズ」第二弾です(第一弾はこちら)。 昨日見たやりとり。@asakasaku そんなものですwでもヨーロッパでは壁にかける安い絵を探してる人は結構いて、アートもそこそこ売れるんだよね。市場があるのとな…

アート、症候、ドーナツの穴

私はTwitterをやっていないが、興味をもった10数人のアート関係の人々のtweetを時々見ている。その中で最近印象深かった発言。 ともあれ、ブリュットであろうがファインであろうが、「アートは表現する」と言うのは正しくない。もしくはきわめて瑣末な属性で…

丸木俊と丸木俊子

雨がシトシト降る中、三岸節子記念美術館で開催中の「生誕100年記念 丸木俊展」を観に行った(私の今住んでいる一宮市は三岸節子の出身地)。2月から5月にかけて丸木美術館で行われた企画展の一部が来たものらしい。 洋画家 丸木俊(旧名 赤松俊子、1912−20…

美術館の人々、あるいは「人間の方が気持ち悪いがや!」

先週末、金沢に遊びに行ったついでに、金沢21世紀美術館で開催されていた現代美術展『ソンエリュミエール―物質、移動、時間』、『ソンエリュミエール、そして叡智』を観てきた。 ほぼ旧作の展示なので、村上隆の「シーブリーズ」を初め、個人的には既に観た…