2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「この暑さにやられてる」とロシアの作家は言った・・・ソローキンの思い出

今からもう10年以上前のことなのに、時々昨日のように思い出す。 歳下の友人のN、Sと私、そしてロシア語通訳として同行を頼んだ知人のKは、東京は北区滝野川にある東京外国語大学教職員宿舎を目指して、テクテクと住宅街の中を歩いていた。カンカン照りのう…

「どや」と紳助は言った。

「どや、俺の引退記者会見。100点満点やったろ。解説したるわ。まずは相手に恩義があったということの強調や。恩義のある人だから無下にはできんかった。人として当たり前のことやないか。俺、「人として」「心」「感謝」各2回言ったわ、前半で。これ視聴者…

『長距離列車の少女』

長い汽車の旅だった。真一のお祖母さんが死んだという電報が来て、真一の父親は九州の熊本にある郷里へ行くことになった。ちょうど夏休みだったので、真一もついて行くことになり、母親とまだ幼い妹を残して、九州への旅に出たのだった。もちろん、真一はそ…

義父の従軍記

数ヶ月前、夫の実家に行った時、義父が「実は自伝を書いておってな」と言った。 「自伝って子どもの時からの?」と訊くとそうではなく、戦争に行った時のことを思い出して書いていると。 義父は毎年ずっと「戦友会」に出席し、長い間幹事もしているらしい。…

彼女の顔には細部がない・・・アニメの中の描写の落差について

(※長めの追記をしました) 『借りぐらしのアリエッティ』のDVDを借りてきて見ていた時のこと。 室内の描写が凝っている。その部屋の中に登場人物が入ってきたところで、覚えのある違和感が。写実的な背景と、非写実的な人物が、不釣り合いに感じる。まるで…

ニューハーフのショーパブに行った

「たまには息抜きが必要だよ」と友人に言われ、結構息抜きしているのだが、こう言われた時は遊びの誘いだからすぐに乗る。行き先は名古屋では有名なニューハーフのショーパブ「ガラシャ」。 友人は美容師で毎年大変凝ったヘアショーを開催しており、この店の…

「正しさ」の限界と「幸せ」と困惑‥‥先日の記事について

「ヘドがでるけどナ」と書いた学生 情報が記事内で不足していたためかもわかりませんが、あちこちで誤読や誤解が見られる気がするので、前記事の補足がてら「授業のやり方について」「学生への対応と、ブログに書くことについて」「ジェンダー及び性教育につ…