名古屋市芸術奨励賞を頂きました

このたび、平成28年名古屋市芸術奨励賞を「美術(美術・映画評論)」で受賞しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000066433.html


先月半ば頃に市の担当者の方から電話でお知らせを頂きましたが、正直全然ピンとこず、なんで私が?と思い、「えっと、それは私のどういう活動についてですか?」とマヌケな質問をし、「美術や映画の評論です」と教えて頂きました。
2008年の『アーティスト症候群』はこの手の本にしてはそこそこ売れて文庫にもなっていますが、それ以降の本は特別話題になってはいません。特に名古屋では、ごく身近な人を除いて評価らしいこともほとんど耳にしていませんでした。新聞などでは紹介されましたが、地元の美術批評誌には取り上げられていなかったと思います。この際だから書いちゃいますが、久しぶりに行ったギャラリーなどで、いまだに「大野さんなんで美術作家やめたの?もったいない」などと言う旧知のアート関係者(もちろん本は読んでいない)がいるくらいで、つまりそういう感じなのです。でも見てくれている人はいるのだなと思いました。
特に、映画の本は一昨年出した『あなたたちはあちら、わたしはこちら』一冊のみですので、引き上げて頂けて嬉しく思っています。
ものを書き始めたのは40代半ばと遅いですが、その前の20年の美術作家活動で得たものが、自分の「書くこと」の重要な部分を形づくってきました。それも含めての「美術(美術・映画評論)」での受賞と受け止めています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。


大野左紀子の美術本と映画本・紹介記事
本が出ました(『アーティスト症候群』)
『アーティスト症候群』文庫版出ました(5名にプレゼント)
新刊のご案内 - 『アート・ヒステリー なんでもかんでもアートな国・ニッポン』
『あなたたちはあちら、わたしはこちら』刊行のお知らせ

他、最近の仕事についてはプロフィールページに記載しています。