『アーティスト症候群』感想、書評のご紹介

ネットではちらほらと言及、感想が見られるようになりました。比較的まとまった量で書かれているものを紹介しておきます(アドレスの羅列で失礼します。トラックバックを下さった方は、ありがとうございました)。
http://d.hatena.ne.jp/j0hn/20080220
http://yaplog.jp/parsleymood/archive/678
http://homunculus.exblog.jp/7341011/
http://pub.ne.jp/rokumon/?entry_id=1237251
http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20080228/p1


mixiのレビュー(7件)。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=983874


全般に、「芸能人アーティスト」の章を中心に、「辛辣」「容赦がない」という印象のようです。まあこれは私のスタイルなので想定内の評ですが。「私もアーティストだった」の章が興味深く読まれているのは嬉しかったです、この本を書く(というかアートをやめて文章を書く)動機に繋がるところなので。ここは量的には全体の1/6なのですが、「1/3」「後半」と書かれている人がいるのも、面白いと思いました。


紙媒体では、27日の日経新聞夕刊「目利きが選ぶ今週の3冊」で、書評が掲載されました。選者は井上章一氏。「読みごたえたっぷり、お薦め」の星4つです。最後の段落のみご紹介。

以前は、鶴太郎の絵や、松任谷由実のアート性など、歯牙にもかけなかった。だが、美術の先端からおりることで、市民社会のアートが視野にはいってくる。頂点における空虚と、裾野でのこっけいな繁殖ぶりが、見わたせるようになった。そんな位置からの、ややシニカルな報告が、たのしめる。

さすがにうまく要点を押さえて下さっていると思います。ただ、「鶴太郎の絵や、松任谷由実のアート性など、歯牙にもかけなかった」のは、それらをアート、アーティストとは看做さない点で、基本的に今も同じです。以前と違うのは、そうした「俗」なものに分析の目を向けるようになったことですね。


ネット書店では、amazonがなぜか3〜5週間待ちになっています。前もそんなことあったっけな。今のところ1800位代が最高位なので、なんとか3桁に食い込みたいものです。3桁に入ったら自慢してもいいですと、前の本の編集者に言われましたんで(笑)。
リアル書店では、編集者の話ですと、吉祥寺の「弘栄堂」という本屋さんで目立って出ているそうです。なぜでしょうね。そこ一カ所の合計注文数が、紀伊國屋全店の売り上げより多いとは。不思議です。