「もし君がこの世にいなかったら」という設定が効いてる平凡な男の『素晴らしき哉!人生』

『シネマの男 父なき時代のファーザーシップ』第24回で取り上げたのは、往年の名作『素晴らしき哉!人生』(フランク・キャプラ監督、1946)です。一人の平凡な男の半生に「父なるもの」がどう影響していたかに焦点を当ててみました。

 

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古き良きアメリカ映画のエッセンスが詰まった、クリスマスシーズンに見るのにふさわしい作品です。天使の目線というファンタジー的な設定が面白い。お爺さんの姿に扮して出てくるのも意表を突いてるし。そして何と言っても、コメディもこなせるジェームズ・スチュワートの好演が光っています。

 

さて、ForbesJapanのコラム寄稿制度が変わりまして、時事問題やトレンドなど、より読者の目に留まりやすいトピックが重視されることになりました(ポータルサイトの閉鎖や仕切り直しが相次いでいるようなので、そういう流れもあるのかと思います)。
『シネマの男』で取り上げたい作品はまだありましたが、時事問題との絡みが難しいため、今回で連載は終了することにしました。これまでの記事は、前の連載も含めてこちらから読めます。

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来月からも引き続き、映画を取り上げた記事を寄稿していく予定です。ただ、形式としてはこれまでのような月1定期ではなく、こちらが提案した作品及び関連するトピックなどが編集部で検討され、通れば掲載というかたちになります。従って、少し間があくことがあるかと思いますが、またその都度ここで告知していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

第一回目の提案は通りました。取り上げる作品は、『パラダイス・ナウ』(ハニ・アブ・アサド監督、2005)です。自爆テロに向かうパレスチナの二人の若者の48時間を追ったドラマ。数々の賞を受賞し日本でも話題になりました。配信では扱っていませんので、未見の方はDVDで是非。