映画

『生きものの記録』と『太陽を盗んだ男』の間にいるわれわれ

映画コラム更新されました。 forbesjapan.com 以下、本文からの抜粋でご紹介に変えさせていただきます。ぜひお読み下さい! 1月に亡くなった長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』(1979)は、原発からプルトニウムを盗んで個人で原子爆弾を作ってしまった高校…

昔のSF映画で考える「人の愛しているものは何か?」

今年最後の連載映画コラム、モチーフはAIです。 forbesjapan.com 数年後にはさまざまな産業で人型ロボットが爆発的に普及するとの予測もある中、癒し用人型ロボットが登場するのも時間の問題かもしれない。 おそらくそこで、「人間が同じ人間に向ける愛と、…

今年の漢字は「熊」ということでクマ映画2本

バタバタしていて、ここでの告知をすっかり忘れておりました。。。今年の漢字は案の定「熊」でしたね。それを見越して(?)書いた今回では、二つのクマ映画を取り上げてます。 forbesjapan.com ハリウッドのクマ映画はパニックもの、ホラーものが多いですが…

高市早苗は日本のサッチャーになれるのか?(連載更新)

連載コラム「映画は世界を映してる」、更新されております。今回は時局的にこれだろうと思いました。 forbesjapan.com 以下、冒頭から引用しておきます。 近年、世界中で女性の政治リーダーが数多く誕生している中、先進国ではイタリアのジョルジャ・メロー…

米騒動に明け暮れた今年、再見したい映画『ごはん』

連載コラム、更新されております。お米問題に振り回された今年。今回は、『ごはん』(安田淳一監督、2017)を取り上げてます。あの話題作『侍タイムトリッパー』(2024)の監督です。 forbesjapan.com 父の死で米農家の実家に一時帰省した若い女性が、渋々稲…

今だから再見したい『テルアビブ・オン・ファイア』

お暑うございます。連載更新されました。『テルアビブ・オン・ファイア』(2018)を取り上げてます。傑作です。 forbesjapan.com イスラエルによるガザ攻撃が続く今、この滅法笑えるコメディはもはや「夢物語」に思えるかもしれません。その一方で、圧倒的な…

戸籍とアイデンティティの関係を問う『ある男』

ほぼ毎月、ForbesJapanに連載のコラムのお知らせをしていたのを、先月はころっと忘れていました。『ある男』(石川慶監督、2022)を取り上げています。 forbesjapan.com 戸籍、血縁関係をめぐる平野啓一郎の長編小説の映画化。主演、妻夫木聡。弁護士を演じ…

金融危機の陰にあるものをリアルに描き出す問題作『国家が破産する日』

トランプの関税政策以降、見通しの悪くなった世界経済の中で、もし日本が金融危機に見舞われたら?と想像した人も少なくないのではないでしょうか。今回の「映画は世界を映してる」では、1997年に韓国を襲った甚大な金融危機を描いた『国家が破産する日』(…

テレビ局の女性の位相とは? 『スキャンダル』を観る

フジテレビの一連の騒動、その後は目立った続報がありませんが、どうなっているのでしょうか。今回は、テレビ局における女性キャスターの位相を問う、実話を元にしたアメリカ映画『スキャンダル』(ジェイ・ローチ監督、2019)を取り上げてます。 forbesjapa…

トランプ就任後に『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を観る

連載「映画は世界を映してる」、今回は昨年の話題作、アメリカの近未来を描いた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を取り上げています。 forbesjapan.com 独善的な大統領が法を無視して第三期目の任期に入ったアメリカでは、19もの州が国家を離脱し、内乱…

地方の「カネと政治」の闇‥‥傑作ドキュメンタリー『はりぼて』

今月はあまりに忙し過ぎて、こちらでの更新がなかなかできず、大晦日になってしまいました。 連載「映画は世界を映してる」、今回はドキュメンタリー『はりぼて』(監督/五百旗頭(いおきべ)幸男・砂沢智史、2020)を取り上げてます。 総務省が11月29日に…

冤罪と死刑について考えさせる『黒い司法 0%からの奇跡』

早くも師走感が漂ってきた中、この一ヶ月ほどやたらと忙しく、ここの更新も遅れてしまいました。公私共にいろんな案件が同時多発で‥‥映画をチェックしてる暇もなく‥‥。 ところで映画ってなんであんなに長いんでしょうか。一時間くらいで十分だと思いますけど…

異色の”セカンドレイプ”告発映画『プロミシング・ヤングウーマン』

「映画は世界を映してる」第七回が公開されています。今回はエメラルド・フェネル監督、キャリー・マリガン主演の『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)を取り上げてます(おおまかなストーリーに言及しています)。 forbesjapan.com 告発系の映画はち…

1973年に予告された悪夢の未来『ソイレント・グリーン』

いつもより遅めの更新です。「映画は世界を映してる」第7回は、デジタルリマスター版が公開され話題の、往年のSF映画の傑作『ソイレント・グリーン』(リチャード・フライシャー監督)を取り上げてます。 forbesjapan.com 都市化にともなう自然破壊や公害問…

様式美と現代的モチーフの合体『声/姿なき犯罪者』

「映画は世界を映してる」第5回は、クライムアクションに振り込め詐欺という現代的なテーマを絡ませた韓国映画『声/姿なき犯罪者』(キム・ソン&キム・ゴク監督、2021)を取り上げてます。 forbesjapan.com スピード感のあるエンタメ作品。わりと定石通り…

日本とクルドの間で‥‥『マイスモールランド』

お知らせ、遅くなりました。 「映画は世界を映してる」第4回は、埼玉県川口市に住まうクルド難民の家族を見つめた『マイスモールランド』(川和田恵真監督、2022)を取り上げています。 forbesjapan.com 国家を持たないクルド人のトルコでの分離独立闘争、…

身体、それは最後の抵抗の場・・・『バービー』

「映画は世界を映してる」第3回は、アカデミー賞の賞レースにはあまり噛めなかったものの、話題性では昨年の洋画を代表すると言っても過言ではない『バービー』(グレタ・ガーウィグ監督)を取り上げています。 forbesjapan.com ネット上でも様々な観点から…

今こそ見たいパレスチナを知る映画『パラダイス・ナウ』

連載「映画は世界を映してる」第二回は、『パラダイス・ナウ』(ハニ・アブ・アサド監督、2005)を取り上げています。 forbesjapan.com パレスチナの二人の若者が対イスラエルの自爆テロ要員に選ばれてからのまる二日を、彼らの日常を交えて描いた秀作。 途…

「もし君がこの世にいなかったら」という設定が効いてる平凡な男の『素晴らしき哉!人生』

『シネマの男 父なき時代のファーザーシップ』第24回で取り上げたのは、往年の名作『素晴らしき哉!人生』(フランク・キャプラ監督、1946)です。一人の平凡な男の半生に「父なるもの」がどう影響していたかに焦点を当ててみました。 forbesjapan.com 古き…

『赤ちゃんに乾杯!』の赤ちゃんの位相とは(連載更新されました)

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第23回は、独身の男三人が降って湧いた育児にドタバタする『赤ちゃんに乾杯!』(コリーヌ・セロー監督、1985)を取り上げてます。二年後にアメリカで『スリーメン&ベイビー』としてリメイクされたヒット・コメ…

古田新太×松坂桃李『空白』における「暴力」(連載更新)

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第22回は、古田新太と松坂桃李が共演した『空白』を取り上げています。 forbesjapan.com 突然の交通事故で娘を失い、タガの外れていく父親。もともと横暴な面のある彼の目につきやすい「暴力」性はやがて、周囲…

父には『家族を想うとき』なんかなかった(連載更新しました)

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第21回は、ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(2019)を取り上げてます。 forbesjapan.com 原題は「Sorry We Missed You」(ご不在につき失礼します)。邦題からは思いもよらない”宅配の地獄”が描かれていま…

父親未満の青年と母を失った少女・・・『アマンダと僕』

告知がまた遅れましたね、スミマセン。 「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第20回は、フランス映画『アマンダと僕』(ミカエル・アース監督、2018)を取り上げています。 forbesjapan.com パリが舞台。初夏のパリの街の雰囲気が画面いっぱいに伝わ…

「シネマの男」第12回は、シェフが息子と旅する美味しい映画

あまりの暑さにこちらの更新を忘れていました。。「シネマの男」第19回は、ジョン・ファブローが監督、脚本、主演を務めたコメディドラマ『シェフ 三つ星フードトラック始めました』(2014)を取り上げています。 forbesjapan.com 配役、役者の名はテキスト…

すべての記憶が混乱し消えていく‥‥『ファーザー』

『シネマの男 父なき時代のファーザーシップ』第18回は、認知症の老人の世界をミステリー風に描いた『ファーザー』(フローリアン・ゼレール監督、2021)を取り上げています。 forbesjapan.com 脚本がなかなか凝っていて、意表を突く展開があり、いろいろ謎…

実話を元にした『幸せのちから』を様々なフィクションと比べてみた

プライベートがバタバタしておりまして、こちらの告知がだいぶん遅れました。「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第17回は、ウィル・スミス父子が共演して話題だった『幸せのちから』を取り上げています。 forbesjapan.com 経済的に行き詰まり妻と…

障害者の息子と父の出会い直しを描く『靴ひも』

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第16回は、2018年のイスラエル映画『靴ひも』を取り上げています。 forbesjapan.com イスラエル・アカデミー賞(Ophir賞)に8部門ノミネートされ、助演男優賞を受賞。さまざまな映画祭で観客賞も獲得している佳…

『マイ・インターン』のロバート・デ・ニーロの微苦笑とは

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第15回が更新されています。 ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが共演したコメディドラマ『マイ・インターン』(2015)を取り上げました。 forbesjapan.com ヒット作ですが、好きな人と苦手な人に分かれる…

「シネマの男」第14回は「お父さんなんかじゃない」と言われた男の罪と罰を描く『鬼畜』

ForbesJapanで好評連載中の「シネマの男」第14回は、野村芳太郎監督、緒方拳主演の『鬼畜』を取り上げています。我が子殺害(未遂)に至る「父の弱さ」に焦点を当てました。 forbesjapan.com 松本清張原作シリーズの中でも、高い完成度を誇る本作では、岩下…

「シネマの男」第13回は、知的障害者の父親が主人公の『アイ・アム・サム』

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第13回は、『アイ・アム・サム』(ジェシー・ネルソン監督、2001)を取り上げています。 forbesjapan.com 知的障害者の父を演じたショーン・ペンがとにかく秀逸です。どこかジェンダーレスな感じの父親像は、こ…