『マイ・インターン』のロバート・デ・ニーロの微苦笑とは

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第15回が更新されています。

ロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイが共演したコメディドラマ『マイ・インターン』(2015)を取り上げました。

forbesjapan.com

 

ヒット作ですが、好きな人と苦手な人に分かれる作品。いつもより若干辛口な批評になってます。
あまり強い引っ掛かりがなく、適度に笑いを混ぜながらスルスル展開して行くテンポの良さを、ウェルメイドと捉えるか安易と捉えるか。

ただ、俳優の演技は脇役に至るまで、ほぼベストパフォーマンスだと思います。


デ・ニーロ演じる定年後のおひとりさまの理想形(主に男性から見て)に焦点を当てています。この役をあのデ・ニーロが‥‥というところが、余裕綽々な感じも含めて面白い。

アン・ハサウェイは、働く現代女性の役ではアパレル業界の仕事で揉まれ鍛えられる女子大生を演じた『プラダを着た悪魔』(2006)が印象に残っていますが、今回は通販ファッション会社の起業が成功したものの前途多難な社長の役。あれから10年近く経ったのだなと感慨深いものがあります。