WANに記事掲載&WAN労働争議関連

1月17日の記事が、NPO法人WAN(WOMEN'S ACTION NETWORK)に掲載されています。
【ライブ中継への反響・その3】これが男の生きる道? - 上野千鶴子vs渋谷知美、‥‥‥そして橋本治


書籍引用部を中心に元の文章より少し短くしています。記事に目を留めて下さったスタッフの方に改めてお礼申し上げます。
ライブ中継への反響は1、2と出ております(いずれも堂々たる疑義、批判で感服致します)ので、こちらも是非ご覧ください。
【ライブ中継への反響・その1】わかりやすいフェミニズム、わかりにくいフェミニズム  マサキチトセ
【ライブ中継への反響・その2】「爆笑新春トーク」に対する所感と批判  林 葉子



既にあちこちで取り上げられていますが、WANでは昨年末から労働争議が発生しています。昨年3月にウェブマスターとして雇用された方が、一方的に業務の外注化と「労働条件の不利益変更」を通告され、争議を起こしたところ、今月末には事務所閉鎖と退職勧奨を申し渡されている、とのことです。発端の詳細は、WANはウェブマスター業務の外注化を撤回せよ! - 非営利団体における雇用を考える会(仮)をご覧下さい。
現在、「NPO法人WAN労働争議への支援および理事会への要望」への賛同署名が募られています。
▶ 関連記事まとめはこちらをどうぞ。*1
▶ 賛同署名はこちらからです。


たまにサイトを閲覧するだけの私ですが、WANの立ち上がりからの経緯を辿っていくと、どうも起こるべくして起こった問題のようにも見えます。
既に指摘されていることですけれども、一つには、雇用契約を結ぶ際に曖昧になっていたことがあって、それが双方のズレに拡大したのではないかということ。
もう一つは女性の連帯を目指す活動の中で権力関係が生まれる、つまり自分たちが問題としてきた権力構造を作っていることに、「権力側」(雇用側)にいる人はなかなか気づかない‥‥ということでしょうか。
争議が起きてからの理事サイドの動きは、外部から見る限りでは「臭いものに蓋」的な印象です。理事会にはネットでは個人的な活動をしていない大学専任講師(フェミニズム研究者)の方々が名を連ねているそうですが、署名呼びかけ人はネット内外を問わず活動をしている人々であるというのも、なにか象徴的なスタンスの違いに見えます。
いずれにしてもこのように問題が表面化した以上は、雇用側から公の場での説明や主張がなされるべきであろうと思うので、これを機にこうした活動の中でのフェアネスと透明性がもたらされることを期待して、私は署名しました。


●追記
WAN争議についてのネット上の情報は、非雇用者側やその立場に立つ人から発信されたものに集中しており、私もそれを元に推測、判断しているだけだということを、お断りしておきます。これがいったいどういう根をもつ問題なのか(労使問題あるいはそれも含めたフェミニズムの問題あるいは‥‥)は、もっと多くの情報が出て明らかにされていくことと思いますし、それを望んでいます。

*1:中でもNPO法人WAN(ウィメンズ・アクション・ネットワーク)における労働争議(1)で、わかりやすいまとめ&問題点指摘がされている。一記事だけで全体を知りたい人におすすめ。