ネット・ブログ

綿野恵太×大野左紀子「Twitterから考えるアンチ○○の未来」オンライン対談、まだ視聴できます

ここでの告知を忘れてましたが!先週土曜に綿野恵太さんとのオンライン対談がありました。 綿野さんの『「逆張り」の研究』についての私の感想と質問、それに対するお答えから始まり、震災以後のTwitterの雰囲気、現象、そこに見られたものとは何か?につい…

「差別」と「欲望」についての断片

例によって少し前の呟きから抜粋(人のtweetに反応したものだが、単体で成り立つよう若干手を入れた)。 ● 差別(偏見や先入観などを元に特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをする)とは単に好き嫌いの感情ではなく、構造的な権力関係を前提としてマジ…

雨宮まみさんについてのとても個人的な覚え書き

急逝されたのをネット上で知ってから鉛の塊を呑み込んだような気分になっているこの数日、関連の記事のブックマークやtwitterに断片的に書いていたことを、少しまとまった文章にしておきたいと思う。 1976年生まれの雨宮さんより私は一回り以上も上の世代で…

連載「親子でもなく姉妹でもなく」のお知らせ

サイゾーウーマンのコラムページで、新連載の映画レビュー「親子でもなく姉妹でもなく」が始まりました。 WEBスナイパーでの以前の連載「あなたたちはあちら、わたしはこちら」(現在書籍になってます)の続編のような感じです。テーマは、やや年齢の離れた…

Twitter始めました。

https://twitter.com/anatatachi_ohno 個人のではなく、書籍『あなたたちはあちら、わたしはこちら』に特化したものです。 編集部による公式サイトの更新情報や本の反応のRT、著者の呟きなど。 どうぞよろしくお願い致します。 ●12/16追記 Twitterやばい。ど…

凡人の文章は長く、才人の文章は短い

ラインの着信音で目が覚めた。新潟に単身赴任二年目の夫から。 「お前のブログも書くことが無くなってペースが落ちたな。内容も偏ってきたし、やっぱり俺がおらんとネタがないか?」 イラッ! このイラッ!は二つあって、一つは「そんなことわざわざ言うため…

「どちらが真の弱者か」をめぐる闘争

このあたりに始まる小田嶋隆氏の「失言」問題が、まだ尾を引いているようだ。ご当人が自己弁護のつもりでブログに過去のテキストを発表したが、それが自身が否定している「バックラッシュ」や「ミソジニー」をそのまま体現しているとして、また批判を呼んで…

主婦の旅行

実家に帰った時に母親が自己中すぎてびびった - Hatelabo::AnonymousDiary この記事の書き手と母親との会話部分を抜粋。 母「やっぱり旅行は友達と行くに限るわよね。」 俺「どういうこと?」 母「だって温泉入って一泊するのにお父さんと行ったら倍お金がか…

「再び大人になる」ということ

デキ婚しとけばよかった - Hatelabo::AnonymousDiary 「産んで育てられるという体制が整ってから子どもを作ろうとしても年齢的になかなかできず、つらい不妊治療をするほど欲しいかというとそうでもないが、なんとなく子どもがいたらいいだろうなと思いなが…

ネットの悪口が恐いクリエイター

ネットに悪口を書き込むヤツらに反応することはいかに不毛な行為なのか?|オモコロ特集 この中で少し驚いたのは「最後に」のところ。 今回、このようなブーメラン記事を書こうと思ったのは、最近、立て続けに「創作活動がしたいけど、悪口を言われるのが怖…

奈良美智とラッセンについてのUstream発言起こし

有名なアーティストが反応したことでまた「ラッセン」が賑わって‥‥と思ったらニュースになっていた。「ラッセンとファンが同じ」 奈良美智が関係者発言に怒りまくる:j-CASTニュース 「ラッセン」で検索して上位に出てきた記事を適当に繋ぎ合わせたような内…

「現代アート」をめぐる溝(ブコメを眺めて思ったことなど)

先日書いた「うちらの世界」と文化の溝という記事のエントリーページを見たら、現代アートの世界なんて「うちらの世界」とどっこいどっこいかそれ以下ですよね、現代アートってあんなバカやこんな愚行が通る世界ですよね!的なコメントがいくつかあってスタ…

「うちらの世界」と文化の溝

ネットでバカを晒す若者の話から始まって、先週は「低学歴/高学歴」話が盛り上がっていた。バカを晒す行為を学歴の高低で語るのはどうか、そういうことは学歴の高い層の中にもあるという話もあった。つまり「うちらの世界」的なものは学歴を問わずあると。 …

「ブログを書くのにこんな不利がある」について書く

ブログを書くことってそんなに素晴らしいか? - 基本ライトノベル 「いやブログってのはさ‥‥」と一言言いたい人を集めるような記事です。「不利」って言葉がいまいちすんなりこないけど、自分にとってマイナス面があるということでいいのかな。私もブクマで…

なぜ誰も「かわいい女の子」ではなく「かわいい子猫」になりたいと言わないのか

「かわいい女の子になりたいオタク」話が少し前に盛り上がっていた。その話の肝は(こちらのブコメにも書いたが)おそらく「女の子になりたい」ではなく、「かわいい(者)になりたい」。 「かわいい女の子になりたい」が時々「女の子になりたい」という言い方…

藤田直哉さんへのお答え

(※ 長い追記あります。3/5、三つ目の追記加えました) 藤田直哉さんがtwitterで、先日の記事「自意識のセーフティネットを破って」について、疑問を呈しておられました。 大野左紀子さんの「自意識のセーフティネットを破って」、概ね頷くんだけど、やっぱ…

「はてサ」で盛り上がる人々

先週は、はてなブックマークのお気に入りを見るに、「はてサ」の話題が目についた。そこで言われていた「はてサ」とは、はてなブックマークを中心に左翼的な立ち位置を表明している人の中で、言動に一貫性がなく党派的且つ攻撃的で人の批判を受けつけない代…

「壁がないからアートが売れない」という話

「ネット上の他者の言葉と自分の言葉を併置してみるシリーズ」第二弾です(第一弾はこちら)。 昨日見たやりとり。@asakasaku そんなものですwでもヨーロッパでは壁にかける安い絵を探してる人は結構いて、アートもそこそこ売れるんだよね。市場があるのとな…

アート、症候、ドーナツの穴

私はTwitterをやっていないが、興味をもった10数人のアート関係の人々のtweetを時々見ている。その中で最近印象深かった発言。 ともあれ、ブリュットであろうがファインであろうが、「アートは表現する」と言うのは正しくない。もしくはきわめて瑣末な属性で…

非ヤンキーはヤンキーを語る

斎藤環先生の「ヤンキー文化」ツィート - Togetter 『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、2012)で、ヤンキー文化論(という名の日本人論)の最前線に躍り出た感のある斎藤環。以下は、特に印象に残った斎藤先生のtweet。 ●地方の学校…

「書き手だけが読む特殊な形式」と「誰もが読む一般的な形式」の違い

マクルーハンの説明はこうです。紙に印刷して読むとき──つまり、反射光で文字を読むとき、私たちの受容モードは自動的に、そして脳生理学的に「分析モード」になり、心理的モードは「批判モード」に切り替わる。したがって、ミスプリントを見つけやすい。 […

震災後、記事を消してまた上げるの記

■ 天変地異 ● 死ぬ時の覚悟 車で走行中のこと。前の車がみんな蛇行していくので何かと思ったら、道路に子猫が転がって、くるくると一所でのたうち回っていた。血は出ていないが、飛び出して車に跳ねられたのだろうと思う。内臓がどうにかなってしまっている…

「あてこすり」について

※追記あり 先日の記事のブックマークコメントの中で、なぜ当該のやりとりをそのまま書かないのか、これもあてこすりになるのでは?との意見が見られるので、改めて直接言及(リンク)しなかった理由を。 1. 多くの人には明白だろうからわざわざリンクを貼る…

確信犯的に失礼な反応

「この人の言ってることは△△だからおかしい」 という発言について、 「君、どこか具合が悪いのかな?」 と述べるのは、 『あなたの発言は理屈の合っていない支離滅裂なものですよ』ということを伝えるための厭味。 「これは○○さんに対する嫌がらせでは」 と…

通りすがりさんへのお返事

5ヶ月近く前の記事に、「通りすがり」の人から変わったコメントがつきました。応答含めて記事に上げておきます。 http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20100310/1268151266#c1280943190 通りすがり 2010/08/05 02:33 余計な押しつけがましい意見だと思います…

高橋氏とのブコメ議論まとめ

例の首都大の学生のやった件で、この数日、id:NaokiTakahashi氏(以下、高橋氏と表記)とのブコメ議論があちこちで長引いた。 個人的には、被害者の受けた苦痛と屈辱の前には、こんなアート論議などどうでもいいものだと思っているし、この事件についてアー…

私がTwitterに参入しない理由

最近頻繁にメディアでTwitterが紹介されるようになり、少し前も原口総務大臣が津波情報を流したことや、会議の開始時間を間違えてその前にTwitterをやっていたことなどがニュースになっていて、増々認知が広まったように思う。全世界では約一億人が参入して…

WANに記事掲載&WAN労働争議関連

1月17日の記事が、NPO法人WAN(WOMEN'S ACTION NETWORK)に掲載されています。 【ライブ中継への反響・その3】これが男の生きる道? - 上野千鶴子vs渋谷知美、‥‥‥そして橋本治 書籍引用部を中心に元の文章より少し短くしています。記事に目を留めて下さっ…

働くということ、あるいは盗んで食っちゃ寝

※トラバ先の方のタイトルは「働くということ」だけになっています。なんか今いちものたりないなと思い、後で後半を加えたので(ごめんなさい)。 小飼弾「働かざるもの、飢えるべからず。」を読んで - phaのニート日記 少し前に「ニート代表」としてテレビ出…

ナツ氏と高橋氏のブコメ議論を追ってみた

お答え - シートン俗物記についたブクマタワーが、id:NATSU2007氏とid:NaokiTakahashi氏のやりとりによってどんどん高くなっていくのを見ていたが、収束したようなので改めて最初から順に追い直してみたいと思った。 既に一方の論者であるナツ氏がこの長いや…