サイゾーウーマンに連載中の映画レビュー『親子でもなく姉妹でもなく』第五回、アップされています。
愛人に復讐する女×世間知らずの若い女――『危険な関係』に見る、女の黒い感情の終末
噂と虚飾に満ちた社交界で、人間関係をコントロールし己の復讐心と嫉妬心を満足させようとした女性が、奸計に自ら足を取られ「炎上」するまでの話。
映画化された『危険な関係』の中でも特に、この1988年のハリウッド作品が私は好きでDVDでの鑑賞頻度も多いですが、見れば見るほどグレン・クローズのメルトイユ夫人に感情移入していきます。‥‥‥歳のせいかもしれません。
公開当時、プレイボーイ役のジョン・マルコヴィッチはミスキャストとの声もあったそうですが、ツルリとしたイケメンよりセクシーさといかがわしさが前面に出ていて、個人的には当たりだと思います。
キャットウーマンをやる前のミシェル・ファイファー、初々しいキアヌ・リーヴスとあどけないユマ・サーマンも拝めます。ロココの衣装や室内など見所もたくさん。
イラストは、グレン・クローズとミシェル・ファイファーです。本文と合わせてお楽しみ下さい。
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