トニ・コレット姉とキャメロン・ディアス妹のちょっとイタくて沁みる『イン・ハー・シューズ』

連日お暑うございます。
こちらでのお知らせ、遅くなりました。
連載「シネマの女は最後に微笑む」第67回は、『イン・ハー・シューズ』(カーティス・ハンソン監督、2005)を取り上げています。ここのところ、コロナ禍関連の前振りでわりとシリアスな映画が続いていたので、少し息抜き的な感じにしてみました。

 

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正反対の性格の姉妹の成長物語。コメディ味があり脇役もそれぞれ個性的で、なかなか楽しく観られます。シャーリー・マクレーンの貫禄がさすが。
終わりの方の関係修復過程がちょっと上手く行き過ぎかなとは思いますが、C.ディアスの楽しそうな後ろ姿が超チャーミング。


姉はしっかり者で妹はちゃっかり者、あるいは姉がおしとやかで妹がやんちゃ、というパターンが姉妹ものには多い気がしますが、実際はどうなのでしょう。やはり、姉特有の性格、妹特有の性格というものがあるのでしょうか。
自分が二人姉妹の姉なので、姉妹ものはいろいろ突き刺さることが多く、DVD見直しながら離れて住む妹のことを思い出しました。
幼い頃から妹の方が可愛くて愛嬌もありちやほやされてきた(と姉の私から見ると思える)のですが、彼女が私に強烈なコンプレックスを抱いていたと知ったのは大人になってからで、その時はとてもショックでした。
この作品でも昔のアルバムを眺めるシーンがありますが、子供の頃の自分たちの写真を見ると、たった二つ違いでも自分が妹を守るように立っていることが多く、なぜか悲しくなります。