タロと名を呼ばれた時はタロになる自分が誰か俺は知らない

 

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飼い犬のタロ(柴のオス)が詠み手という想定の「犬短歌」をTwitterで詠み出して、半年経った。短歌や俳句に関して私はまったくの素人でほとんど作ったことがなかったが、偶然、主体が犬の俳句ができたのをきっかけに、面白がって始めた。
俳句もいくつか作ったが、短歌の方が圧倒的に多い。最初は犬画像とセットで出していたので、画像がないと若干意味不明になっているのも最初の方にはある。

 

「これはかなり制約だな」と思ったのは、人が抱くような複雑な感情を詠めないことだ。その代わり、子供目線は持てる。犬目線とは、私にとっては子供目線に近い。
もちろんそれも、私が勝手に想定している実はありえない犬の目線だ。私の「犬短歌」とは関係妄想の産物である。

 
途中で、歌人荻原裕幸さんが目に留めて下さり、「タロのキャラクターがわかるようなのもほほえましいが、タロなのか大野さんなのかわからないようなのが、短歌としてはいいと思う」との感想を頂いた。

たしかに、人間の想像した犬目線で詠む歌は、犬を主人公にしたマンガと同じでキャラクター化しやすいし、そういう擬人化されたわかりやすい歌の方が、Twitterではいいねを集めるようだ。
そこを一歩進めて、「犬のつもりで詠んでいるが人間が混じっている」「人間が詠んでいるはずなのに犬が混じっている」感じの歌を詠むのは、結構難しい。
他人から見れば、別に犬なんかまったく関係ない普通の短歌じゃない?というのも出てくる。ただ一応全部、タロと一緒にいる時に思いついたりタロを思い浮かべながら詠んでいるので、自分にとっては「犬短歌」になる。

 
Twitterでフォローしている短歌アカウントの歌をしばしば目にして、発想や言葉の使いかたが私はまだ狭いし自由じゃないなぁと思う。でも楽しいのと、日記代わりに続けている。いつまでできるかわからないけど。

以下、この六ヶ月間の「犬短歌」、216首。だいぶ溜まったのでここに置いておく。

 ※末尾に「/サキコ」とあるのは、タロ設定ではない私の歌。

 ※特に気に入っているのは、最後に*をつけた。

 

 

◆一月

あけましておめでとうとか言うけれど昨日も今日も俺には同じ

ご主人は朝から酒をかっくらうきっと夜にもかっくらうだろう

人間は愚かなものと知りつつも共に暮らせば日々が正月

遊ぶのも遊んでやるのも遊ばれるのも楽しいよ俺と遊べよ  

なぜそんな草の匂いを嗅ぐかって嗅いでと草が俺に言うから   *

遠くまで行こうよ行こうと言ったのに悲しからずや道戻る君

笑うなよ葉がついての知ってるよ人間だって鼻隠してるだろ

おばさんが寒いと一言言うたびに俺の姿は消えていくのだ

この泥は遊びではない言うなれば掘り職人の神聖な泥

今だけをただ今だけを生きている藁にまみれて俺は金色   *

電柱よお前の過去を話してみ他の犬には内緒にするから

白菜の中にはきっと犬がいる白菜色の小さな犬が   *

雨上がりタルコフスキーのゾーンから来る黒犬と橋で落ち合う   *         

畑は今十二コースの整備終えドッグレースを待つばかりなり

冬の畑大根どもは戦へり腕がゴロゴロ脚がゴロゴロ

待てだとかお座りだとか伏せだとか言われる方に生まれた運命

生きるとは水を飲むこと日を浴びて喉を鳴らして水を飲むこと

おばさんはいつも後ろをついてくるきっと道順知らないのだろう

ちょっと待てここは結界選ばれし犬が入れる俺は入れる 

おばさんの声は左の耳で聞き右は世界の音を聴いてる

タロと名を呼ばれた時はタロになる自分が誰か俺は知らない   *

神様が雪を食パンに変えたなら俺は喜び庭駆け回る

柴犬はバンビになれる茶の背なに雪の斑点ポチポチつけて

おばさんの六十二歳の誕生日この雪景色をプレゼントする

おばさんが携帯ばかり見てるからわれ所在なくわがシッポ追う

バラに訊く元気だろうかこの家のずっと姿を見せない犬は 

あの角でこっち見ているあのワンコ挨拶しよか迷う距離感   *

四つ辻を不在のものの行き過ぎて遠くの町につむじ風立つ   


◆二月

樹の下を通るものには犬にまで喋りたそうな紅いサザンカ

キャベツからベビー誕生したあとのキャベツ畑の無惨なことよ

何もない場所の何でもない土に何かが起こる予感の二月

冬眠のカメムシを見た日の午後は公園で静かに草を食む

菅田将暉似の少年がスケボーに乗る強風の空に訓練機   *

朝よりも早く走ろうまだ今日は誰の足跡もついてない日

子ら連れた笛吹きがここを通ったら断固阻止して子犬奪還

きもの着た日のあのひとはいつもとは違う匂いで少し冷たい   *

朝七時口に入れたら溶けそうな春のお菓子の匂いする空

寒空は画用紙の白 ムクドリの飛び去った巣は木炭の黒

匂いだけ残して瞬間移動するその者の名を猫様と云う

収穫に間に合わなかった大根の葉の自己主張青々として

ひだまりに遊べる鳩の六、七羽我ら集った遠いあの日よ

菜の花も柴犬の鼻も照らされて朝の一刻夢をむさぼる

くっつきも離れもしないこの距離で月まで歩いていけたらいいな

家の無い土地を守っている鉄の門扉を飾る百獣の王

いいことをしていないのにいい子ねと言われたどんな顔したらいい   *

忠犬になどならなくていいのだと匂いの中にただ身を任す

鳥たちは革命の準備春を呼び冬を血祭りに上げよと囀る

日除け幕はためき春の砂塵舞う道を名も無きステップで行く   *

詰襟に詰められて行く少年のさわやかすぎる朝の挨拶

風寒し鳥除けの杭の空き缶はコーヒーBOSSと麒麟淡麗

おばさんは最近変だ宙を見て指折り広げ何か呟く

人間の親子は不思議「ワンちゃん」と母は指差し子は「イヌ」と言う   *

舞い降りた天使の羽根で肛門をくすぐられたりわれ脱糞す

朝早し犬連れた人の二、三組ある中うちだけ人連れた犬

朝露は鳥の背中に乗せられて草葉の先に配達されり

散歩中かわいいワンコ見つけたら伏せの姿勢で待つ犬紳士

サッカーしていると自分が犬なのかサッカーなのかわからなくなる   *

ヒナギクの絵のあのバスに乗りこんで「幼稚園」なる国に行きたし

幸せは二人で分ける食パンの最後のかけら譲られること

ガラス越し雛飾りたるあのひとの手つき優しく背中小さく

お座りのままお預けのご馳走は夜中の雛大宴会のため

人間は抱きしめるには前脚が届かないので手首ハグする

飼い主が同じ背丈に縮むよう呪文唱えるがまだ効いてこぬ

枯れ草は女の乾いた白い髪寒風の中そっと匂い嗅ぐ

ゾウの絵の「マスクは鼻まで」のポスター ゾウも困るしマスクも困る

西風が雪の女王のうわさしてメダカは甕の底に隠れり

春の雪こまやかにきまじめに舞い我も景色もスーラの絵になる

黄金の背に春光を煌めかせ廃墟の庭にネコ君臨す   *

甘噛みは愛の手加減本当は食べたいけれど我慢している

若犬の跡嗅いでるとおばさんは「かたいのふとん?」と言うがなにそれ

鳥たちの無血革命われもまた春の柴犬へ生成変化

賑やかに雲雀の歌う空の下 俺はいまだに恋を知らない

毛皮着て生まれてきたから「寒いね」と呟く人にはそっと寄り添う

見つめあう関係よりも同じほう見て歩くのが好きだよ犬は

制服の少女の白いソックスは俺と同じだ行ってらっしゃい

箱型の奴より人に近い気がする旧式の郵便ポスト

オオイヌノフグリは気前のいい春が空のかけらをふりまき咲かす 

去勢したオスの睾丸埋めた場に小さなイヌノフグリの花咲く

曇天に見えぬ機影の音響き遠い畑から烏飛び立つ

昼下がり『昴』歌う声もれ聞こえあとは静まるカラオケ喫茶   *

犬たちよ満月の夜は牙を剥き遠吠えくらいはしようじゃないか

キズイセン、ナノハナ、オウバイ、花たちの黄色いリレーで春が近づく


◆三月

人間は互いの匂いも嗅がないでどうやって仲良くなるんだろ

最近は歴史が歩みを止めたらしいけれども今日の雨は止まない

風に乗り空をさまよう我が心明け方タロの体に帰還す   *

霞む空映した甕のメダカたち鯨になった夢から覚める

いと美味し初めて食すフランスパン フランスに住む犬うらやまし

童貞の俺は七歳もうとうに魔法使えているはずなのに

オオカミが減りコヨーテが増えている世界で次の覇者は柴犬

「すぐ来るよ」わかっていたけど長かったコンビニ前で待った一分   *

「柴犬は正しい」とまず呟いてそれを基準に考えようよ

早咲きの桜の町に引っ越して二年 散歩の歩みも緩し

翳ひなた縞模様の路地行く猫は黒かグレーかはちみつ色か   *

こんな日は慌てた兎を追いかけてmadな茶会に招かれたいな

少しずつ違う顔して異議ありとさんざめきたるヴィオラ議員団

傷ついた白鳥のように落ちているビニール傘になお小雨降る

ひらひらと飛ぶのは死んだ犬たちが生まれ変わったモンシロチョウチョ  

ごはんよと呼ばれ聞こえないふりをした桃の匂いの溶ける夕暮れ   *

凶器にはならず打たれし鉄製の猫の眼窩の深き闇色

おばさんはオスなのメスなのどっちでもいいけど俺より長生きしなよ

明日きみを公園の隅の新鮮なサラダバーへと招待しよう

世界から「犬」という語が消えたとき俺は存在してるんだろか   *

タロという名の犬は世の中にたくさんいるのになぜ俺なのか

わきまえがあるから時にわきまえのなさで空気をぶち壊せるのだ

暖かい雨が優しく残酷な言葉のごとく我が背を濡らす

花も実も飛ばして風の又三郎タロにガラスのマントおくれよ

知らなくていいことを知りたい時は柴犬を思い出すがよろしい

木陰から俺を射抜いたキジトラよ君の瞳は一万ボルト♪

一瞥し静々と遠ざかる猫いつか一緒に海が見たいな

クリームパンみたいな柴と友になる花見日和の甘い青空

きれいねと桜愛でる人の隣で決めたよ今度は桜に生まれる

犬の知能ヒトで言ったら二歳だがあのひとよりは賢いつもり

永遠の二歳児であれわが犬よ春に咬みつき夏に転がれ/サキコ

カタバミの匂いによぎる幼犬期ミルクの味は思い出せない

撫でられて気持ち良すぎて涎垂れ昔のことはみんな忘れた

世の中に間に合うことはないと知りつつもなぜだか走り出してる   *

まっくろなちいさい猫よ日を避けて菜花の下に隠れておいで

チビ犬にグルルと唸られ電柱の匂いかぐふりするオトナ犬


◆四月

エイプリルフールは俺には無関係フリはするけどウソはつけない

寝不足の疲れを隠す笑み淋し残したごはん黙って食べる   *

鉄線の蕾の中に目玉あり空を見る日を待ち焦がれてる

ふと過去の秘めごと思い出すように雨の夜に咲く赤い鉄線

花の名はひとつも知らない生きているものの匂いを嗅ぎ分けるだけ

タタタタと軒打つ雨にリクエスト タロタロタロと打ってみなさい   *

夜も更けて手持ちぶさたに土を掘る削れた爪は空の三日月

遠くまで散歩してそのまま二人知らない国へ旅に行けたら

ラッセンに描いてほしいな虹色のイルカのようにしたたる犬を   *

虹色にしたたる俺はラッセンの青いイルカに乗った少年

ワンワンと吠えているけど飯椀に水の椀だけシンプルライフ

宝石のような日だけを取っといて最後は首飾りにしてあげる

早咲きの紫陽花切って指切って血の色の花桃に笑われ

お手なんかできるわけない誰の手も握ったことないこの前脚で

紫に4月を染めるミセス・ユキ花は咲いたかミセス・サキには

短めのおかっぱにしたおばさんは磯野ワカメの半世紀後か

名を知らず親類でもない飼い主が名乗る「おばちゃん」俺の「おばちゃん」

雨の日は沈黙を守る あの人がちょっと気にして覗きに来るまで

三日月の白く冷たい舌先にブルーラピンの蕾は固し

友達の一人もいないカメムシが大河を臨む屋上の庭

雀らが恋のバトルでかしましい軒下でわれ惰眠を貪る

思い出のまだない麻の服を着たあの人の匂い知らない匂い

ふと甘いバニラの香りで気がついた俺に内緒でアイス食べたな   *

こんな春こんな春などもう二度と厭だ本日注射を打った

南極の氷溶け出し重心の傾く星でアイスひと舐め   *

犬たちは犬死しない生きるのが目的だからそれだけだから

音楽会に行けない今宵花たちの声を聴こうよナハトムジー

舌先で気圧をちょちょいと操作して頭痛の人に感謝されたい

もう五日ガードレールにもたれてる白地に黒の水玉の傘

吹きつける風雨にうつむく人に添い犬は空仰ぎ見つつ歩む 

おばさんと出会った時にかけたのだ俺が死ぬまで死ねない呪いを


◆五月

稲妻に光る雨足ティンパニの強き連打に五月を祝う

エスでもノーでもないよ子をもたぬ犬と女の雲早き午後   *

絡まった関係ほぐしたいですかそのままにしておきたいですか

一重でも八重でも咲ける何ひとつ禁じられてることはないのだ

計画も予定もなくて雨の日は雨の音聴く犬の生活   *

いつもより散歩の時間が早いのはレモンサワーが飲みたいからだね

プツプツとレモンサワーの呟きのようにツイート流れゆく午後/サキコ

若冲の仔犬が可愛くないわけは狛犬の血が混じっているから

花を撮る人の隣でしばし待つ昔は愛を知らなかったよ

おばさんもパンチパーマにしてみれば?トイプーみたいで可愛いかもよ

人間のあいだに愛はないそれは犬が持ち込んだウイルスだから

知らないでヒトに感染させた愛どんな病気かあとで知ったよ

散歩とはあのひとを連れてゆくこと誰も知らない世界の裏に

狛犬は裏の世界じゃ俺のダチ神様の秘密教えてもらう

鉢割ってすぐ「ごめんね」が出ないのは花に嫉妬をしていたからだね

犬よ犬おまえたちには近代はないこれからも仲良くしてね/サキコ

穴は良い寛いで良し寝ても良し飽きたらあいつを埋めるのも良し

土掘りは犬の権利にとどまらずわれを犬たらしめることなり

犬の皮被った人のマンガ見て可愛いと言う人の不思議さ

あの角で俺を待ってた侍のような黒柴と明日旅に出る   *

ふかふかの犬用綿毛に乗っかってまだ見たことない海を見にいく

イケメンの基準に悩むおばさんよ目の前のイケメンに気づけよ

夕暮れの風に揺れる百合頷いているのか違うと言っているのか

おばさんがクルエラならばこれまでだ101匹も犠牲にさせない

濡れた路地一つ落ちたる皮ボタン見れば昼寝をする蝸牛   *

渦巻きの花弁だけでも謎なのに霜降り肉に擬態する薔薇

赤い薔薇ピンクの薔薇は遠慮して黄色を手に取るような人生/サキコ

なぜ人は長生きしたいと思うのか今より未来がそんな大事か

さわさわと噂するのに振り向けばひんやり牛蒡の畑静まれり

はっきりとしない天気も言いすぎた言葉も五月の緑でふちどる

横丁で子猫がニィと鳴いたのに耳すましてる垣根のツツジ

室内用ペットと思い妬いていたルンバの奴が今日は静かだ   *

犬という字は大の字に点を打つ 鼻のホクロはたぶんその点


◆六月

ホテル飯よかった皆やさしかったよ毎日窓から雲だけ見てた

チクワだと思って噛んだら血の味がしたおばさんの指だったとは

ギターの弦みたいな送電線を張る鉄塔の上の男の孤独

闇雲に斧投げていた手が今は背中を撫でる紫陽花の候

雨上がり立ちのぼる千の匂いあのひとの匂いは千分の一

ハンカチの染みに刺繍をするように誰かの傷を隠してあげたい

田舎どこ?俺は美濃だよ美濃柴さ だけど親父は流れ者だよ

帰る家ないと寂しいんじゃない?と独り実家で頑張る老母/サキコ

子雀の骸朽ちゆく昼下がり飛び立てたはずの空は水色   *

あのひとの日傘の影に入ったり出たりおニューのサンダル見たり

おばさんはステイタスとは無縁だねトロフィードッグも飼えないだろね

見上げれば熟れたる枇杷の金色のにゃん玉のごと丸み愛しき   *

紫陽花を探して知らない場所に来た今日のアイスはスーパーカップ

梅干しの保存容器を何にするかで揉めている塩っぱい夫婦

舐めた手のトマトの匂い酸っぱくて夏はまだかな夏はまだかな

おばさんの預金が三桁になったらばおやつを買って川辺に行こう

青空を抱えた田んぼに飛び込めば「タロちゃん雲に乗る」が始まる   

見つけられませんようにと隠れたる蟷螂の子の初夏の青さよ

稲妻の夜は古城にたどりつき人造犬と踊る夢見る   *

背を山にしたキジトラが怖すぎてヒメジョオンの陰で泣いています

犬を抱き散歩している人を見た 人を抱いてる犬は見ないね

なぜメダカだけこんなにも増えたのかおばさんもいつか増えるんだろか

街灯の届かぬ闇に一吠えす夜の者たちの声聴きたくて

六月の雲雀は空のオペラ歌手ヘリの音すら伴奏にする

夕焼けが紫陽花色ねと呟いた初老の主と夏を迎える

黄金虫色のバイクの少年は迎えに来ない青春だったね

もうだいぶ犬として生きた気がしますここらでちょっと交替しますか

庭埋めた夏草たちに見守られ無人の窓辺で朽ちる鉢植え

降ってきた降ってきたよと言いながら走る彼女に合わせて走る   *

背を向けてクールにシッポで応えたい日もある俺は猫じゃないけど

梅雨空はサイダーの色軒下に干した浴衣の水玉swinging

本当は喋れるでしょ?と見つめられウインクしたいがうまくできない

心電図検査した日のおばさんがいつまでも聴くこの胸の鼓動

神様は存在するのかしないのか未知数のまま過ぎる六月