「シネマの女は最後に微笑む」第97回、第98回のお知らせです。
たまたま対照的な作品になりましたが、いずれも脇で登場する年配の女性の描写が素晴らしいです。
◆『本当の目的』(ダリヤン・ペヨフスキ監督、2015)
マケドニア、コソボ合作の異色ミステリー(画像はイメージ)。
双子ものです。感の鋭い人は、中盤くらいで察するでしょう。抑えたトーンの中の、静かな緊迫感に満ちた女優の演技、ひんやりとした色使いで引き締まった映像、脚本の見事さ。
後半に出てくる村で唯一の高齢女性、現地の人かと思うほどのリアリティでした。おすすめ。
◆『これが私の人生設計』(リッカルド・ミラーニ監督、2014)
女性建築士が有名男性建築士の助手と偽って自分のプランを通していこうと画策する、イタリアで大ヒットしたコメディ。
設定の巧さと俳優達の好演が光ってます。笑えるシーンが満載。時たま出てくる田舎のおばちゃんが面白い。様々な「誤解」に焦点を当ててみました。