本が出ました

今日は名古屋の方もしんしんと雪が降ってますが、皆様のところはいかがでしょうか。
さて、プロフィール欄でもお知らせしていましたが、

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人

ようやく刊行あいなりました。
東京方面の書店には、昨日から並んでいるところもあるようです。その他のところも連休明けには並ぶと思います。


帯の惹句はこんな感じ。

なぜ人はアーティストになりたがるのか?


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□ 猫も杓子も「アーティスト」と呼ばれる状況にもやもやしたものを感じている。
□ アーティスト/クリエイター/職人(志望)である。
□ アートっぽいものが好きだ。


ひとつでもあてはまったら必読です。


いかがでしょうか? ちょっと読んでみたくなってきませんか?


巷に溢れる「アーティスト」なるもの徹底分析の書です。
書籍紹介文風に書きますと、「アーティスト」という言葉、存在をめぐる欲望のかたちを、「アーティスト」が飽和状態に達した社会の諸相から、わかりやすく解き明かすもの。
初心者向けのアート解説本や、業界内幕本ではありません(そういうふうに読めるところも少しはありますが)。現在の「アーティスト」関連の事象について、ここまでカジュアルな目線で総括的に論考した本は、たぶん出ていないと思います。
私もかつてアーティストのはしくれでしたので、自分語りの章も入れました。つまり「あれこれ言うけど、おまえはどうなんだ」にも、きっちりお答えしております。
特別アートに関心のない人も、こちらの文章にピンとこなかった人も面白く読めると思いますし、「自意識と被承認欲」「文化/作り手/消費者」問題に関心のある人にも、御勧めです。


言及した固有名詞は、アーティストから芸能人まで117名 。
ブログ記事を元にしたごく一部を除いて、全編書き下ろし。
捨て章なし、超充実の265ページ 。
それでたったの1575円(税込み)。
これはお買い得でございますよ。


‥‥‥なんだか怪しい壺を売りつける人の口上みたいになってきましたが、興味をもたれた方は是非明治書院のHPをご覧下さい。主な目次が出ています。週明けには「著者からのメッセージ」のページにリンクが貼られると思います。


amazonは発売日前日に予約受付が出てましたが、翌日夜に在庫がなくなってしまいました(たぶん少量しか入れてなかったのを、いち早く予約して下さった方々が‥‥ありがとうございます)。※追記:「再入荷予定はたっていません」との表示にうなだれてましたが、入荷したようです。
あと、いくつかのネット書店での画像が、腰巻き(帯)を取り去ったものになってます。腰巻き無しの本体が本来の姿ということなんだと思いますが‥‥‥、この本の場合、腰巻きはデザインの一部なんじゃよねー。デザインがシンプルなだけに、これを取っちゃうと、とても地味。見るからに寒そう。買って下さった方は、腰巻き取らないでくださいね。


では皆様、どうぞよろしくお願い致します。



●付記
本を書いてみませんかというお話を頂いたのが3年前。丁度前の本の執筆にかかったばかりだったので、実際に書き出したのは一昨年の夏でした。
明治書院と言えば教科書、参考書のイメージが強いですが、最近は一般書も出していたんですね。と言ってもやはり古典文学教養関係が多いようで、その中でこの本はかなり毛色が違う。無名の私を見つけて下さった編集者と、出版に踏み切って下さった明治書院の英断に感謝したいです。