「アート」部門の内訳

こちらの記事でちょっと触れました2/21-27の週間ジャンル別ベストセラー(リブロ池袋本店)の「アート」部門の内訳が判明しました。これは興味深い。


1.『FREESTYLE』
2.『ニッポンの映画監督』
3.『ショック!残酷!切株映画の世界』
4.『まこという名の不思議顔の猫』
5.『若松孝二 実録・連合赤軍あさま山荘への道程』
6.『ザ・タカラヅカ4 星組特集』
6.『怖い絵』
8.『smart girls Extra』
8.『デザインのひきだし4』
8.『永遠の故郷 夜』
11.『アーティスト症候群』
(『新文化』08.3.6日号より。12位以下は省略します)


うーむ。1位と11位の人が同じ名字です。そんなことはどうでもいいですが、一位、目下話題の「嵐」の大野君です。個展が大盛況だったようで、本人はこれが成功したらアーティストとして本腰を入れると言っていたそうですがどうなるでしょうか。もうちょい早く個展をしてくれてたら、拙本の「芸能人アーティスト」の章で取り上げましたのに残念です。
ちなみに大野君の個展を取材した週刊文春の記者さんに、「芸能人アーティスト」という観点で電話取材を受けました。今週木曜発売の文春に半ページほどの短い記事が出るそうです。興味のある方は本屋で立ち読みでもして下さい。


2位と3位と5位が映画関係。映画ファンはアートファンより裾野が広い。『ショック!残酷!切株映画の世界』が目を引きます。ご存知「別冊映画秘宝」(私、このシリーズのファン)。「切株」ってのは首とか腕とか胴体スッポンの「切株」。いつものように表紙が素敵です。


4位は何だろうと思って検索したらこんなのでした。こりゃ猫好きにはたまらないでしょう。こういうのは反則だよなー(負け惜しみ)。しかしほんとに珍しい「不思議顔の猫」ですね。本屋で見てみよう。


6位は、ヅカファン必携ということで、出せば一定数必ず売れるやつ。
6位タイで、やっとアート(美術)関連本です。着眼点が面白そう。西洋絵画のミニ知識も得られそう。


8位はたぶん女性アーティスト特集じゃないかなと思ったら、可愛い女の子のオシャレな写真集じゃないですか! 反則だー。
8位タイは、クリエイター向けの技術書です。サブタイトルが「プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌 (4)」。季節柄、こういうのもよく出るでしょうね。
同じく8位タイは、吉田秀和著です。日本の音楽評論の草分け的な人。これはクラシック音楽ファンにはアピール力があります。


「アート」と括られた中で1位から11位までは、アートが3冊、映画が3冊、写真が2冊、演劇・ミュージカルが1冊、デザインが1冊、音楽が1冊という内訳でした。アートという言葉の「幅広さ」を裏付ける結果と言えましょう。


私の本は、美術も音楽も芸能もデザインも美容関係も広く「アーティスト」という言葉で言及しているので分類しにくいですが、まあまあ健闘してるということにします。