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高畑淳子、そして母が息子に足を掬われること

女優・高畑淳子の息子で俳優の高畑裕太の起こした強姦致傷事件に関して、「親の責任はどこまで問われるのか」という話が連日メディアに出ている。 私には子どもがいないので、年頃の子どものいる友人たちに聞いてみると、異口同音に「22で世間では大人だと言…

ゴマのお汁粉と甘酒

「昔は、夏に冷たいお汁粉を食べたのか」と、今日の『とと姉ちゃん』を見て思った。 女学校時代、『元始、女性は太陽であった』に感動し、大学進学して出版の仕事に就いた鞠子は、自分より若い世代に同じような言葉を届け鼓舞したいと、平塚らいてうに原稿執…

小池百合子

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「ウンコ味のカレーかカレー味のウンコを選べと言われてるみたいで、都民は大変だなー」などと人ごとで見ていた東京都知事選のニュースが、ようやく一段落した模様。 インタビューに答える新都知事の映像に、ずっと前、その人についてチラッと書いたことを思…

1949年のビフォーアフター、リンゴ箱の記憶

東京新聞:「ビフォーアフター」工事代払って 建設会社がTV局提訴へ:社会(TOKYO Web) 以前、建築士の知人から、たまにトラブルがあるらしいという話を聞いたことはあった。今回は建設会社が「被害」に遭っているようだが、後で施工主の方から不満が出て、元…

ウンチに罪はない

多くの愛犬家がそうしているように、私も散歩の途中で犬のウンチを片付ける。 片付け方は人によって様々だろう。サッと犬のお尻の下にシートを敷いて、そのまま包んでウンチ用のビニール袋に入れる人。スコップか何かでウンチを掬い、袋へ入れる人。ビニール…

元祖・黒髪白シャツ男

漫画家の東村アキコがネットに発表している『ヒモザイル』が話題になっている。アシスタントへのセクハラ、パワハラとの批判も出ているが、ここで書きたいのはそういうことの是非ではなく、第二回で登場する「これが大人の女が好む「抜け感男子」だ!!!」とい…

「女なんかめんどくせ」の人、西島秀俊

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テレビで顔を見ない日はないくらい大ブレイク中の俳優、西島秀俊の「熱愛報道」についてワイドショーでやっていたのをぼんやり見ていたら、西島氏が相手の女性に求める結婚の条件というのが出てきて、ちょっと笑ってしまった。 1. 仕事のワガママは許すこと…

変な顔なのに、美しい - 剛力彩芽の造形美

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剛力彩芽、その顔が天才だ! - 逆襲のブロガー 続・剛力天才論 - 逆襲のブロガー 剛力彩芽について熱く語っているid:yoghurtさんに、二番目の記事でブコメを取り上げて頂いたので、私もちょっと語ってみたくなった。 普段あまりテレビを見ない私が剛力彩芽を…

音声

しっかり見ていたわけではないのでうろ覚えだが、芸術高校という設定の舞台が東京・佐賀町の元食糧倉庫だった古い雰囲気のある建物(一頃カフェやギャラリーも入っていた)で、美術教師が藤谷美和子、藤谷の片思いの相手が音楽教師の陣内孝則、生徒の一人が…

「どや」と紳助は言った。

「どや、俺の引退記者会見。100点満点やったろ。解説したるわ。まずは相手に恩義があったということの強調や。恩義のある人だから無下にはできんかった。人として当たり前のことやないか。俺、「人として」「心」「感謝」各2回言ったわ、前半で。これ視聴者…

赤名リカとAV女優、ヘアヌードが「破壊」したもの、「破壊」できなかったもの - その2

赤名リカとAV、ヘアヌードが「破壊」したもの、「破壊」できなかったもの - その1 の続きです。 1991年 ラブストーリーを見て女子が勝手に恋愛レートを上げた 1991年 そのぶん男子のためのヘアヌードが安くなった 実に分かりやすい。「恋愛」は結婚と同義に…

赤名リカとAV女優、ヘアヌードが「破壊」したもの、「破壊」できなかったもの - その1

なぜ「ある日とつぜん、綺麗な女の子たちが、アダルトビデオに出るようになってくれた」のか。 - 消毒しましょ! これに乗っかって書くとまた「大野さんはオレのエントリが珍しくブクマ数を稼ぐと、自分は綺麗な女の子ともアダルトビデオとも全く無関係である…

芸術家の行く末

この間、ある集まりの後の飲み会で、爆笑問題の番組『爆笑問題のニッポンの教養』に坂本龍一がゲストで出演したという話が出た。誰もその回を見てなかったのだがその人の話によると、太田が好きな音楽としてサザンをかけると坂本はうんざりした顔をし、「歌…

マイケルの被り物

仕事が休みのお昼前、何気なくテレビをつけたら、マイケル・ジャクソン死去のニュースが飛び込んできた。50歳。同い歳だ。合掌。 マイケル・ジャクソンは私にとってはまず、MTVの人だった。1984年、日本で深夜に放映されるようになったMTVを、当時バンドをや…

藤原紀香という生き方

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陣内と紀香の離婚の「真相」 書いているのは、村西とおる監督である。黒木香を育てたAV業界の「帝王」で、AVを見ない人にも広く名前を知られている「ナイスですね〜」の人。凄まじい借金地獄や何度かの逮捕歴も有名だ。ブログの過去ログをいくつか読んだが、…

久米宏は幾つになっても久米宏だ

28日にテレビ東京で放映された『久米宏 経済SP新ニッポン人現る2 - 1秒でも早く結婚したい女たち』という番組について。 以下はテレビ東京の番組紹介サイトから引用。 自由恋愛、核家族化、男女雇用機会均等法・・・ ライフスタイルの選択肢が広がった女性…

デュシャンの『泉』についての会田誠の発言

デュシャン以降も作り続けるという正当性をどう確保したらいいかで、現代のアーティストは頭を悩ませ続けるんですね。 (11日『誰でもピカソ』での発言) アーティストは悩み続けることをアイデンティティとしている、というふうにも受け取れる。 「デュシャ…

日本の純愛史 16(最終回)『星の金貨』、マレビトの奇跡 -90年代(2)

九十年代のテレビドラマで目立っていたのは、『ピュア』『ひとつ屋根の下』『家なき子』など障碍者が登場するドラマである。そこでは概ね、障碍者=純粋な心をもった者という設定で作られていた。 純愛ドラマで粘り強く愛を貫こうとするのも、障碍者の方であ…

日本の純愛史 15 『この世の果て』にみる純愛の限界 -90年代(2)

純愛とは、「一身を犠牲にすることをいとわない、ひたむきな愛情」(新明解国語辞典)。 これが思い切りベタに描かれたのが、『高校教師』で一躍名が知れた脚本家、野島伸司の悲劇の純愛ドラマ第二弾『この世の果て』(94年/鈴木保奈美、三上博史、桜井幸子…

日本の純愛史 14 『高校教師』のご破算願望 -90年代(1)

「純愛三部作」の後、純愛ドラマはシリアス路線を強めていく。立ちふさがる邪魔者。越えられない壁。追いつめられ苦しむ主人公。 となれば、『101回目のプロポーズ』が既にそのパターンだったが、コミカルなやりとりで笑いをとったりはしない。タッチはあく…

日本の純愛史 13 『101回目のプロポーズ』の欺瞞 -90年代初頭(2)

純愛者が奇跡的にも結婚に辿り着いてしまったのが、『東京ラブストーリー』の半年後に放映された『101回目のプロポーズ』(武田鉄矢、浅野温子、江口洋介、田中律子、石田ゆり子)である。101回目のプロポーズ [DVD]出版社/メーカー: フジテレビジョン発売日…

日本の純愛史 12 『東京ラブストーリー』のウケた理由 -90年代初頭(1)

「トレンド(先端)」という言葉が流行語となった八十年代後半は、一方で、価値観の多様化とか相対化などという言葉も、メディアで飛び交った時代である。 あれもあり、これもあり、それもあり。つまり何でもありだが、コレ!と言える「軸」や価値基準は曖昧…

日本の純愛史 10 反純愛としてのバブル期「トレンディドラマ」-80年代(1)

八十年代のテレビでは、恋愛ドラマが復活する。その最初の話題作は八十三年放映の『金曜日の妻たちへ』(古谷一行、いしだあゆみ、竜雷太、小川知子、泉谷しげる、佐藤友美、石田えり)。 東急田園都市線沿線のニュータウンを舞台に、三つの核家族の交流と夫…

仕事と仕事以外

二日ほど前、深夜のテレビで「怒りオヤジ3」を夫が見ていたので、つられて見た。叱られたい素人を募集し、タレントが説教するという番組である。 和室に素人とタレントが向き合って座り、(確か)三本勝負のベタマジなやりとりが繰り広げられ、時間の采配を…

女の戦い

番組放映まで 「女の闘い」と聞いて、人は何をイメージするか。おそらくそれは、「女と男との闘い」でも、「女と社会との闘い」でもなく、「女と女の闘い」であろう。 そして女同士の闘いと言えば、女子プロレスのキャットファイトのような派手でわかりやす…

テレビを見ていた夫は言った

ぺ ペ・ヨンジュンが、白金にレストランをプロデュースしたそうだ。そのCM制作の模様が放映されていた。シロガネーゼを全員ファンにするつもりだろう。前から思っていたが、やり手である。 テレビを見ていた夫は言った。 「なんか俺とは方向性が違うな」 は…

続・テレビとジェンダー論(後日談)

内容証明郵便とアポなし訪問 女性向け情報番組の特集にジェンダー論講師という肩書きでコメントを寄せたのに、まったく不備な紹介をされたので頭に来て抗議したら、制作スタッフに「ちゃんと紹介する予定だったけど、ナマなので時間不足になっちゃった、ごめ…

テレビとジェンダー論

「女がムカつく女」 テレビの情報を、全部信用している人はいないだろう。ニュースにしてもバラエティにしても、そこには常に、何らかのバイアスがかかっているのではないかと見るのが普通だ。 しかしテレビを見ている時、四六時中そんなふうに身構えている…

『ラブちぇん』の笑いと哀しさ

夫婦交換の妙 木曜の深夜に『ラブちぇん』(LOVE CHANGE)という番組をやっている。 二組の夫婦の妻の方が、もう一方の家に二泊三日してそこの夫と暮らすのをドキュメントする番組。夫、妻ともに、他人との疑似夫婦関係を体験することで、日頃の自分の態度や…

男子にはなれない ● 第五回 ● 中3トリオの宿命

想定の範囲外 プロレスごっこではなく、マジ切れ(私が)の喧嘩。先日久しぶりにそれをやったお陰で、今腕がちょっと筋肉痛だ。夫はその際手首に引っ掻き傷を作ったので、暑いのに外で腕まくりができないと文句を言っている。そんなもの、犬に噛まれたとでも…