少年は二人の父に逢う‥‥デ・ニーロ監督作品『ブロンクス物語』

連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第11回は、ロバート・デ・ニーロ監督の『ブロンクス物語』(1993)を取り上げてます。 forbesjapan.com イタリア系移民の少年と「二人の父」。デ・ニーロの監督作品としての評価は、王道の手堅い作りといっ…

『自転車泥棒』には三つの重要な水が登場する

ずっとバタバタしていて、すっかり忘れていました、こっちの告知。何人見て下さってるかわかりませんが、すみません。。「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第10回、今回はあまりにも有名なイタリア・ネオリアリズモの代表作、『自転車泥棒』(ヴィ…

「シネマの男」第九回は『ガラスの城の約束』

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第九回は、父と娘の愛と葛藤を描いた『ガラスの城の約束』(デスティン・ダニエル・クレットン監督、2017)を取り上げています。ファンタジーものみたいなタイトルですが、実話が原作です。 forbesjapan.com 過…

「シネマの男」第八回は、夏の終わりに見たくなる『スタンド・バイ・ミー』

「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第八回は、『スタンド・バイ・ミー』(ロブ・ライナー監督、1986)を取り上げています。閉塞的な町で、父親があまり機能していない家庭の少年たち。四人の中でひとり健気な父性を発揮するクリス・チェンバース(…

「シネマの男」第7回は『チャンプ』

戻り梅雨もようやく明けたようです。告知、大変遅れました。 「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第7回は、1979年のヒット作『チャンプ』(フランコ・ゼフィレッリ監督)を取り上げています。 forbesjapan.com この作品は、頑張ってシングルファー…

撫でる手が時折止まりこの人の心はここにないことを知る

飼い犬タロが詠んでいるという設定の犬短歌、2022年上半期の134首です。 後で若干言葉を直したものもあります。俳句二句と私の短歌二首も入ってます。 特に気に入っている歌には、うしろに*をつけてます。 ◆一月 掌で頬を挟まれことよろと言われたどこの国…

「シネマの男」第6回は、ケヴィン・スペイシー主演の傑作『アメリカン・ビューティ』

「シネマの男」第6回は『アメリカン・ビューティ』(サム・メンデス監督、1999)を取り上げてます。 forbesjapan.com サム・メンデスはこの監督デビュー作で、アカデミー監督賞、ゴールデングローブ賞 監督賞を受賞。他に『ロード・トゥ・パーディション』…

「シネマの男」第5回は、フレンチトーストを作りたくなる『クレイマー、クレイマー』

連載更新されました。 forbesjapan.com 43年も前の作品ですが、あまり古くなっていないのに驚きます。家事育児をすべて押し付けられ悶々としている妻、それに気づかない夫、とんでもなく大変なワンオペ育児と仕事の両立、シングルファーザーの苦悩‥‥。私は子…

「性の源にある暴力性の避け難さ」についてのメモ

いずれはまとまったテキストにするために、ここに関連ツイートを置いておく。 ※スレッドになっているものが多いので、興味のあるツイートがありましたら是非スレッド全体をお読み下さい。随時追加の予定。 昔あるフェミニストは「すべてのセックスはレイプで…

「シネマの男」第四回はティム・バートンの『ビッグ・フィッシュ』です

連載更新されました。今回は『ビッグ・フィッシュ』(ティム・バートン監督、2003)を取り上げています。 forbesjapan.com ポイントは父と息子の職業の違いに注目し、フィクションと現実の融和に重ねた点です。「人はただ出来事の積み重ねを生きるのではない…

「シネマの男」第3回は今改めて見たい『グラン・トリノ』

連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」、更新されました。第3回は『グラン・トリノ』を取り上げてます。 forbesjapan.com 公開当時もあちこちで論じられた話題作ですが、「父」という本連載のテーマに、主人公をめぐる二つの暴力という観点を絡め…

「シネマの男」第2回は『リトル・ダンサー』です

連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」、更新されました。 第2回は、『リトル・ダンサー』(スティーブン・ダルトリー監督、2000)を取り上げています。 forbesjapan.com トランジェンダーのマイケル、ビリーとウィルキンソン先生の娘との関係な…

新連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」のお知らせ

お待たせしました! forbesjapan.com 新連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」が始まりました。第一回目は『そして父になる』(是枝裕和監督、2013)を取り上げています。少し長めの前振りに、男でも親でもない私が「父」をテーマにした理由を書…

あたらしい首輪は軽い 拘束と愛の違いをだれか教えて

飼い犬タロのつもりで詠む「犬短歌」、2021年下半期の190首です。まあまあのも今ひとつのも全部上げました。わりと気に入ってる歌の最後には*マークをつけてます(/サキコとあるのは私名義の歌)。 ◆七月(36首) もしかして怒ってますかなんか目が怖いん…

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』、『モスクワは涙を信じない』(連載更新されました)

年末も押し迫り、急に冷え込んできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はうっかり風邪気味です。。「シネマの女は最後に微笑む」第99回と第100回(最終回)のお知らせです。 ◆『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(クレイグ・ガレスピー監督、…

『本当の目的』、『これが私の人生設計』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第97回、第98回のお知らせです。たまたま対照的な作品になりましたが、いずれも脇で登場する年配の女性の描写が素晴らしいです。 ◆『本当の目的』(ダリヤン・ペヨフスキ監督、2015) forbesjapan.com マケドニア、コソボ合作の…

『シンプル・フェイバー』、『フラワーショウ!』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第95回と96回のお知らせです。今回は本文から抜き書きで。 ◆『シンプル・フェイバー』(ポール・フェイグ監督、2018) forbesjapan.com シングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)がリッチなエミリー(ブレイク・ライ…

『ワタシが私を見つけるまで』、『レイトナイト 私の素敵なボス』(連載更新されてます)

バタバタしていて更新が大幅に遅れました。すみません。「シネマの女は最後に微笑む」第93回、94回のお知らせです。 ◆『ワタシが私を見つけるまで』(クリスチャン・ディッター監督、2016) forbesjapan.com 原題はHow to Be Single。邦題は個人的には今ひと…

『私をくいとめて』、『ポルトガル、夏の終わり』(連載更新されています)

どっか行っちゃってた夏が戻ってきて、ちょっとお暑うございますね。「シネマの女は最後に微笑む」第91回、92回のお知らせです。 ◆『私をくいとめて』(大九明子監督、2020) forbesjapan.com 同じ原作者(綿矢りさ)と監督の『勝手にふるえてろ』と同様、独…

『デンジャラス・ビューティ』、ミスコンを巡る笑いのバランス(連載、更新されています)

連日、お暑うございます。次まで少し間があいてしまうので、「シネマの女は最後に微笑む」第90回のお知らせしておきます。 forbesjapan.com サンドラ・ブロック主演のサスペンス・コメディ『デンジャラス・ビューティ』(ドナルド・ペトリ監督、2001)。懐か…

会田誠の作品について(5/1トークより抜書き)

去る5月1日、大阪で行われた合宿勉強会「集まるのが大事vol.2」(テーマ=反抗)の二日目に登壇し、以下のような内容で90分ほどのトークをした。 「反抗 vs 反抗 」の外へ―性的表現と性差別批判の弁証法― 【概要】美術に現れる女性の裸体表現は、かつては…

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』と『フェアウェル』(連載更新されました)

いよいよ梅雨が明けましたが、まだなんとなくスッキリしませんね。「シネマの女は最後に微笑む」第88回と89回のお知らせです。 ◆『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(ラッセル・ハルストレム監督、2014) forbesjapan.com ヘレン・ミレン演じるマダム・マ…

タロと名を呼ばれた時はタロになる自分が誰か俺は知らない

飼い犬のタロ(柴のオス)が詠み手という想定の「犬短歌」をTwitterで詠み出して、半年経った。短歌や俳句に関して私はまったくの素人でほとんど作ったことがなかったが、偶然、主体が犬の俳句ができたのをきっかけに、面白がって始めた。俳句もいくつか作っ…

『パーマネント野ばら』と『ライド・ライク・ア・ガール』(連載更新されています)

「シネマの女は最後に微笑む」第86回と87回のお知らせです。 ◆『パーマネント野ばら』(吉田大八監督、2010) modify2.forbesjapan.com 港町に生きる三人の女性の姿を通して浮かび上がる愛と哀切。第三者的叙述の中に、主人公視点を巧みに取り入れた演出。個…

『グッドライアー 偽りのゲーム』と『ブルーバレンタイン』(連載更新されました)

ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第84、85回、2本続けてのお知らせです。それぞれ一組の男女のドラマですが、いずれもキャスティングが素晴らしいです。 ◆『グッドライアー 偽りのゲーム』(ビル・コンドル監督、2019) forbesjapan.com …

『ONCE ダブリンの街角で』と『私の知らないわたしの素顔』(連載更新)

お待たせしました。ForbesJapanに連載中の「シネマの女は最後に微笑む」第82、83回と、2本続けてのお知らせです。 いずれも、ある男女の関係がモチーフですが、偶然まったく対照的な作品になりました。 ◆『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、2…

『15年目のラブソング』と『おもかげ』

お待たせしました。「シネマの女は最後に微笑む」第80回と81回のお知らせです。 ◆『15年目のラブソング』(ジェシー・ペレッツ監督、2018) forbesjapan.com 邦題がいまいちですが、中年前期の男女の微妙なずれの描き方がリアルで、何気ない細部も楽しめる作…

『真実』と『チア・アップ!』を紹介(連載更新されました)

最近、2本まとめてのお知らせになっておりますね。どうもバタバタしていていけません‥‥。ForbesJapanで連載の映画コラム「シネマの女は最後に微笑む」も、もう79回。なんとか100回を目指して頑張りたいと思います。 ◆『真実』(是枝裕和監督、2019) forbes…

『私のちいさなお葬式』と『タイピスト!』を紹介(連載更新されました)

あけましておめでとうございます。ほとんどweb連載の告知しかしてない本ブログですが、今年もよろしくお願い致します。 年末のバタバタで、またしても先月の最後の告知を忘れておりました。今回も2本まとめてのお知らせです。 forbesjapan.com 一本めは、『…

『イーディ、83歳 はじめての山登り』、『グレタ』について書きました(連載更新されています)

Twitterの方をご覧の方はご存知と思いますが、某救援会に参加した3週間ほど前から突然多忙になり、「シネマの女は最後に微笑む」第74回更新のお知らせをコロッと忘れていました。ごめんなさい。 ですので、今回は連載2回分の告知をまとめてします。 どちら…