2008-01-01から1年間の記事一覧

id:aozora21さんへのレス - ここには言葉しかないのです

※長文の苦手な方は御遠慮‥‥いや避けた方が無難です。途中に追記(6/24)を入れました。 前の記事を「こちらは基本的に、公開されているテキストから読解力も文章力も想像力も恥の感覚も感じられない人の相手はしませんのでよろしく」と締めくくったところ、a…

id:aozora21さんへの反論

※「中傷」について追記あり。 aozora21さんが人を変えるということ 其の二で、『世界でひとつだけの花』考を書いた私について、名指しで反発、中傷しているので反論します。 そもそもあの歌をどう思うかを彼に知らせたのは彼を変えようとしたのではなく(し…

一つの記事だけブクマページにない

自分のブログのはてなブックマークのページを見て気づいたのだが、彼女さえいれば?(現在ブクマ数19)の記事だけ反映されていない。記事単体のブクマページはあるが、新着エントリーにも注目エントリーにも出ていない。 出てなくても個人的には別に困らない…

学校では、誰もが15秒だけスターになれる

J-CASTニュース:モンスター親は日英米共通? タイムズ記事に共感コメント 痛いニュース(ノ∀`):「日本のモンスター親の圧力で学芸会で白雪姫25人登場」記事、英米でも反響‥‥「アメリカみたい」「共産主義だ」 えらく話題になっていたが、ネタではないかという…

彼女さえいれば?

掲示板では職場への不満のほかに、女性や孤独についての言及も多い。「彼女がいれば夜逃げする必要なかったし」「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」(6月5日5時18〜19分)。「一人の虚しさは異常」(6月5日午後1時20分)「友達もできない俺に彼女がで…

ある夜の出来事

つい数日前のこと。夫から後で聞いた話。 その夜夫は友人と遅くまで飲んで、深夜2時近くに駅からタクシーで帰宅した(私は既に寝ていた)。夫がタクシーを降り家に入ろうとすると、道路の反対側に停まっていた車から降りてきた女性に「すみません」と声を掛…

本音と自滅の時代

「本気の時代」- 消毒しましょ!でAntiSepticさんは、東浩紀や大澤真幸や呉智英を援用し、「理想の時代」の終幕を告げる三島由紀夫の割腹自殺(1970)という「本気」と、その後の「虚構の時代」(呉智英の言葉では「実務の時代」)にオウム真理教団というか…

All You Need Is Love

今日も、彼は私の顔を見るや否や飛んでくる。思い切り体を押し付けられた。意外に強い力によろめく。「厭。乱暴にしないでよ」。押し返すとちょっと傷ついた顔になって、私をじっと見つめた。ただひたすら愛を訴えている目だ。 かわいい。どうにもかわいい。…

ギャップリアリズム

先日の記事についてのいくつかの言及の中で個人的に一番ウケたのは、こちらに書き込んでくれた人のコメントの一節だった。 そういえば忘れてたけど、ある年の母の日の翌日に花農家さんのところにいって、ビニールハウスいっぱいのカーネションをばっしばっし…

『世界にひとつだけの花』考

一部で盛り上がっていたので、いっちょ噛んでみます。 競争社会の淘汰圧に耐え切れずに一時退却するのは有りだと思うよ、もうこんな競争社会に居られないぜってドロップアウトするのも別に勝手だけど、それは自分が良く良く考えた上で自分の責任でしなきゃ成…

「なんか怒ってる?」

昔、ある男性と議論していた時のこと。 相手からツッコミが入り、反論した。自分にとって重要なテーマだったので、喋り方に熱は入っていたかもしれない。熱が入ると私はやや早口になる。 喋り終わった後その人は突然、 「大野さん、今、なんか怒ってる?」 …

お前のその言葉は、お前の欲望を裏切っていないか

一昨日、横浜国大人間教育科学部のマルチメディア文化課程というところで講義をしてきた。「メディア基礎論」という主に一年生対象の授業。複数の教官が持ち回りで担当しており、そのうちの一人の清田さん(前、名古屋芸大にいらしてそれ以外でも交流がある…

私信

一方が「おばさん」連呼してこちらの眉をヒクつかせれば 一方は「おばさん」タイトルの記事連発でこちらの血圧を上げ、 真似したとかしないとかくだらんことで揉めた上に、 大野の大おばさまと読み替えてくれだのMadame Sakikoと呼ぼうかだの、 とてつもなく…

雑感(コメント欄やりとり他)

のっけからやたらと「おばさん」を連発しながら言及されたので何事かと思ったら、こっちの記事の一部を簡潔に解説してくれていた。こちらでは私が面倒で書かなかったことの「代弁」まで(一応礼を言う)。 できれば「おばさん」や「おばはん」ではなくid表記…

id:ululunさんへ(相対化と「人それぞれ」と「正解」)

※アップした5分くらい後で、タイトルわかりにくいと思ってちょっと書き直しちゃいました。だからトラバ先のと違います。ごめんなさい。 正解を見つける為に、私は生きる - 煩悩是道場 特に返事を求められているものではないですが、TBを頂きいろいろ考える…

魔法の言葉

ネガコメ書いてidコールで訊かれて答えるかどうかは人それぞれ。 それがネガコメかどうかの判断も人それぞれ。 人それぞれ価値観が違う。 そりゃその通り。 その通り過ぎて、何か言ったことにはなっていない。 そこで「こういう場合はこうしたほうがいいと思…

回答の自由とネガコメ書き捨てのリスク

「回答義務はなし」を原則とした上で考慮したいこと そのメッセージ、相手が読んだかどうかはわからない - ekken(コメント欄も) はてなメッセージ(idコール)に回答義務がないのは同意。ブコメでidコールされた場合、私もすべてに答えてはいない(TBも答…

書評の添削ですか?!

はてなの一部では、書評に著者が物申すのは何かの「恥部」だったり「お世辞にも美しくない」らしいのでちょっと驚いていたわけですが、最近もっと驚くことがありました。 『広告』(博報堂)という雑誌から来た、「あなたの本の書評を載せるので、それを添削…

ロンサム・カウボーイのアメリカ

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1128134.html サザビーズで16億円で落札された村上隆の作品タイトルは、「マイ・ロンサム・カウボーイ」という。 金髪を逆立てた裸の青年が勃起したペニスを掴んでおり、ペニスから出た精液が空中に大きく弧を描い…

「画用紙がこわい」 - 三次元から二次元へのアクロバット

主観的奥行きが「代理」しているのは、実は客観的奥行きではありません。「客観的奥行きを代理している」ものとして振舞うことにより、世界の統合を表象代理しているのです。手紙は宛先に届きます。誰の手紙がどこに届くかという以上に、郵便が機能している…

僕の試み

僕はアートの分野で活動し始めて数年になる。 アーティストというと、「自己表現」という言葉を思い浮かべる人がいるかもしれないが、僕は「自分」にはあまり興味がない。興味のあるのは、人と人との関係だ。 たとえば僕の作品の体験は、それに接した人の日…

id:umetenさんへの再お返事

※5/11、追記あります。 「価値中立性」への不信と「信念」のありか - こころ世代のテンノーゲーム(エントリ後半部) 長々しい返信エントリにきちんと返して下さって、恐縮です。論点が整理されていたので、自分の書き残していることが大分はっきりしてきて…

id:umetenさんへのお返事

※5/8、若干の加筆があります。 混乱の二重奏【書評】『アーティスト症候群』【広告】その1 - こころ世代のテンノーゲーム 混乱の二重奏【書評】『アーティスト症候群』【広告】その2 - こころ世代のテンノーゲーム 本をお送りしてからの10日近く、「いつ書…

私たちの「祭り」、その失敗と責任 - 『ポケットは80年代がいっぱい』(香山リカ)を読んで

ポケットは80年代がいっぱい作者:香山リカバジリコAmazon カバーの紹介文から引用しよう。 一九八一年、サブカルチャー勃興期の渋谷。 伝説の”自販機雑誌”『HEAVEN』の編集部が、 香山リカの出発点だった。 「新人類」「ニューアカデミズム」「テクノ」「ニ…

最近読んだ勇気の出る二冊

特に用がなくても本屋でぶらぶらするのが好きな人へ だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ作者: 都築響一出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2008/02/28メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 143回この商品を含むブログ (57件) を見る タイトル…

芸術、あるいは「人の感性を批評するな」について(tadashiさんへのお返事)

ラッセンは何の恥部だったのかのコメント欄で、tadashiさんが不快感を表明されています。いろいろ興味深い問題を孕んでいると思ったのと、レスが長くなりましたので、別エントリを立てます。特別批判の意図はあるのではないことを、最初にお断りしておきます…

ラッセンとは何の恥部だったのか

※追記あります。 拙書を読んで下さった人から面白いメールをもらった。「ところでラッセンって何だったの?」という話(本の内容とは直接関係ない)。 ‥‥ラッセンか。そう言えばいたなそんな人が。 ハワイの海やイルカの絵を描いているあのラッセンです。御…

お知らせ

・『アーティスト症候群』著者からのメッセージ、久々に更新されました。今回は、ヘンリー・ダーガーに触れています。 ・掲載予定:来週火曜の中日新聞朝刊読書欄、4月26日発売の『アート・コレクター』No.8(生活の友社)のブックレビュー欄

「真の敵」はここにいます

前に書いたこちらの記事を「強者/弱者」で改めて書いてみます。 この場合の「強者/弱者」という構図は、もちろん「弱者」視点のものです。「弱者」意識をどうにも解除できないほど内面化している者は、この構図が手放せなくなります。 その「積極的弱者」…

「ミソジニー」といかに付き合うか

「非モテ」と言うより「ミソジニー」の問題のような - NC-15 お前ら今日からミソジニーって言葉使うの禁止な - AnonymousDiary 「ミソジニー」は女性嫌悪、女性蔑視の意。男性→女性だけでなく、女性→女性もある。男性嫌悪は「ミサンドリー」(Wikipediaの解…