2016-01-01から1年間の記事一覧

連載エッセイ「絵を描く人々」第3回のお知らせ

WEBスナイパー(18禁サイト)に好評連載中の「絵を描く人々」、今回は「絵が苦手になる子ども」。 絵が苦手になる子ども - 絵を描く人々第3回 子どもの頃は好きで楽しんでいたお絵描きが、なんとなく苦手になる。だんだん描かなくなる。それは当たり前。と…

映画レビュー更新。ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスのあれです。

サイゾーウーマンに連載中の映画レビュー『親子でもなく姉妹でもなく』第6回、アップされています。 年上女が小娘に負けるのは「若さ」ではない――『ベスト・フレンズ・ウェディング』に見る解 『ベスト・フレンズ・ウェディング』(P.J.ホーガン監督、1997…

過ぎていく

連載の告知以外で記事を書かずに、一ヶ月ほど過ぎてしまった。 前は一週間以上間が空くと「何か書きたい」という気分になっていたが、最近はそれがなくなってきた。そろそろ終わりだろうか。 以前より熱心にネットを見なくなり、お気に入りに上がってくる記…

連載エッセイ「絵を描く人々」第二回のお知らせ

絵を描く人々 第二回 「カッコいい」と「かわいい」、そしてエロい WEBスナイパー(18禁サイト)に好評連載中の「絵を描く人々」、今回は男の子文化と女の子文化における「描く」について考察しています。 子ども文化におけるジェンダーは、お絵描きにも少な…

映画レビュー第五回は『危険な関係』

サイゾーウーマンに連載中の映画レビュー『親子でもなく姉妹でもなく』第五回、アップされています。 愛人に復讐する女×世間知らずの若い女――『危険な関係』に見る、女の黒い感情の終末 噂と虚飾に満ちた社交界で、人間関係をコントロールし己の復讐心と嫉妬…

「村」に関わって弾かれた話

(※「はてな村」のことではありません) ある展覧会で自分の展示状況に明らかな問題があったので、搬入を請け負った世話役の人に聞いたら、「問題はわかってたけど、みんなに気を使って言えなかった」と言われて驚いたという出来事のその後について。 私から…

愛知県立旭丘高校美術科25期生作品展「にこてん」第三回の展示について

超ローカルな話です。 先週、名古屋・栄のギャラリー聚で開催された「にこてん」に出品しましたが、まったく不本意なかたちになってしまったので、ご覧になった方に向けてここで「訂正」をしておきたいと思います。 ■ 旭丘高校美術科の同級生有志によるこの…

吾輩は侍猫である

ドラマや映画の『猫侍』のことではありません。「侍猫」です。 今朝、真にサムライと言うべき猫を目撃したので、その話。 愛犬を散歩させていると、時々猫に出会う。犬は猫に興味津々だが、大抵逃げられる(イラストで描くとこんな感じ)。 今朝もあるお宅の…

新連載「絵を描く人々」のお知らせ

連載エッセイ「絵を描く人々」が、WEBスナイパー(18禁サイト)*1で始まりました。 絵を描く人々 第一回 人は物心つく前に描き始める 最初に描いた絵を覚えてますか? 好きなものを好きなように描いて楽しかった子ども時代、だんだん描くのが苦手になった思…

「親子でもなく姉妹でもなく」第四回のお知らせ

サイゾーウーマンに連載中の映画レビュー、第四回は『祇園囃子』(溝口健二監督、1953)。 祇園の芸者×舞妓志願の若い娘――『祇園囃子』に見る、「男の世界」に独りで生きる女の見栄 「男の世界」に寄生するかたちで成立している、「女の世界」花柳界での残酷…

花と蛇

庭のハクモクレンが何年ぶりかにちぎったティッシュみたいな花をつけ、それが散ったらずっと前に植えてだんだん増えてきたスミレ群が咲き、次はシランの赤紫の花が一斉に開き、ドウダンツツジもスズランに似た小さい白い花をつけ始めて、あまり熱心に手入れ…

「愛の言葉」とコミュニケーション強制ギブス

「社会に通用する奴」は多様化しなかった - シロクマの屑籠 ポスト工業化社会の労働者の人間疎外とは、生産ライン上で同じ肉体労働を繰り返すタイプではなく、コミュニケーションを強いるタイプになるのだろう。いや、もう既にそうなっているか。 この最後の…

映画レビュー「親子でもなく姉妹でもなく」、第三回がアップされています。

他人同士の歳の離れた女性を描いた映画を通して、女性たちの関係性について考えるこのシリーズ、今回はサマンサ・ラングというロンドン出身の女性監督の撮った1997年の映画『女と女と井戸の中』を取り上げました。 表題の井戸をはじめ、いろいろと見る者の”…

露芝

昨日の早朝、いつものように犬の散歩をしていて、田んぼの端の今は低い草むらになっているところに足を踏み入れたら、生い茂る緑の草葉の先端に一滴ずつ宿った朝露がずらーっと朝日を受けて輝いており、まるで細い草葉の一本一本がそれぞれ一つずつ光るイヤ…

「わくわくが止まらない」が止まらない

時期外れの話題だが、大学の学期末レポートを読んで気になったこと。 地方の芸術系大学の1年生中心の一般教養のレポート。最近目につき出したのは、以下のようなフレーズ(今期の例)。 ・わくわくが止まらない。 ・精一杯の私で応える。 ・好きを追求して…

おばあさん犬とうちのムスコと私

愛犬が老衰で死に、その後猫を飼い出した友人がいる。両方を飼った経験のある者同士で、「犬と猫がいかに違うか」という話を時々するが、彼女がある時こんなことを言った。 「この間、◯◯さんが愛犬を連れてうちに来た時に、その犬の顔が人間の顔に見えた」。…

サイゾーウーマンのコラム、更新されました。

サイゾーウーマンで連載中の映画レビュー「親子でもなく姉妹でもなく」第二回がアップされています。 自分の“正しさ”へ導く女×拒む若い女――女の上下関係から見る『モナリザ・スマイル』 今回取り上げているのは『モナリザ・スマイル』(マイク・ニューウェル…

カストリ雑誌の付録

義父宅で片付けの手伝いをしていて見つけた。義父によれば警察署に勤めている時に誰かにもらったものらしい。 裏には「眞相実話・十二月号・別冊附録」とあり、ビアズリーを真似たようなイラスト。掌サイズ。紙質も印刷も粗悪。 『眞相実話』は、戦後数多く…

魔女の秘密展

魔女の秘密展 Secret Witches Exhibition 2月19日から3月13日まで原宿ラフォーレミュージアムで開催される模様。 去年の夏、名古屋市博物館で見た。展示に工夫が凝らされており、特に処刑関係のブツは生々しかった。 最後には安野モヨコを始めとして漫画家や…

内側へ内側へ

ファイルの整理をしていたら、2004年に書いたメモが出てきた。ちょうどブログを始めた頃で、しばらく「女」について文章を書いていこうと思っていて、知り合ったばかりの編集者さんに「こんな感じのことを考えている」と説明するのに作った簡単なメモ。 「女…

犬の帯

急性気管支炎をこじらせつつ仕事に追われ怒濤のように過ぎていった一月が終わって、気づいたら57歳になっていた。 特別の感慨もないが、例年になく大変だった一ヶ月を乗り切った祝いに、自分に帯をプレゼントした。犬の図柄に一目惚れ。 57歳にもなってこん…

安定、崩壊、充実、空洞(Twitterメモ)

書籍公式Twitterに連続tweetしたのを、映画関連メモとしてまとめておく。 非常に大雑把に言って、「安定から崩壊へと至る映画」と「崩壊から再生へと至る映画」がある。後者には崩壊が予め含まれているか次第に露になる。家族関係、社会秩序や制度の崩壊。そ…

連載「親子でもなく姉妹でもなく」のお知らせ

サイゾーウーマンのコラムページで、新連載の映画レビュー「親子でもなく姉妹でもなく」が始まりました。 WEBスナイパーでの以前の連載「あなたたちはあちら、わたしはこちら」(現在書籍になってます)の続編のような感じです。テーマは、やや年齢の離れた…

真魚八重子さんと対談しました。

先月出ました拙書『あなたたちはあちら、わたしはこちら』の公式サイトでの、対談企画第一弾。 お相手は、ネットで連載中から話題だった『映画系女子がゆく!』を一昨年出され、『映画秘宝』や『キネマ旬報』など多数の媒体でご活躍中の真魚八重子さんです。…

「嫁が欲しい」「頼れるのは娘」という母親たちの言葉

去年の夏前だったかいつものように、義父の家に行って庭の草取りをしていたら、近所の年輩の主婦の人がやって来て、垣根越しに「まあよくやってらっしゃること」と声をかけてから、「いいわねぇ、うちも嫁が欲しいわ」と独り言のように言った。そこの家の息…