これが男の生きる道 ? - 上野千鶴子vs澁谷知美、‥‥‥そして橋本治

新春爆笑トーク 上野千鶴子vs澁谷知美「男(の子)に生きる道はあるか?」(対談のウェブ中継) このイベントの告知、内容紹介はこちら 中継を見て、ブックマークコメントに、 「爆笑」できない/澁谷本は男子のための癒し(ガス抜き)本?という印象。上野…

ネコ・トラ・タマ

やれやれ、私もついに、ブログに愛猫の写真をでかでかとアップするほど親バカ、いや猫バカになってしまったかと思いつつ、今年はトラ年ということで、飼い猫がキジトラなのにひっかけて今回だけ顔出しさせて頂きました次第。 オスですがタマと申します。 あ…

『嗤う伊右衛門』に見る醜女の意地

北原みのりのエッセイが前提にしているであろうことを解説的に書いただけの先日の記事に、思いがけず100もブクマがついてびっくりだ。美人だブスだという話になるとムズムズする人が多いのだなぁと思いました(っておまいさんがその筆頭だがな)。 「男に比…

本に書いたこと紹介

これ、結構反対する女性がいるのだが、是非とも拙書『「女」が邪魔をする』を読んで頂きたい。 違います大野さん。こういうときには本の中でどう書いていたかをバンバン開陳すべきなのです。 [中略] このエントリにしたって、綾子なんてどーでもいいからミニ…

コペル君と豊田正子 - 1930年代の教養主義と格差

『君たちはどう生きるか』のエリーティズム 最近、4年前に書かれた『グロテスクな教養』(高田理惠子、ちくま新書)の書評のブログ記事をたまたま見かけた。私がこの本を読んだのもやはり4年ほど前だったが、第一章の「教養、あるいは「男の子、いかに生く…

ネズミにはネズミの、ネコにはネコの・・・琵琶湖博物館で『骨の記憶』を見た

この間、滋賀県立琵琶湖博物館で開催されている企画展示『骨の記憶 - あなたに刻まれている五億年の時 - 』を見てきた。実は、それを見に琵琶湖近辺まで行ったのではなく、その近くの温泉に行く(人生には時々温泉が必要であることをこの歳になって実感)途…

ジジェクの『羅生門』分析について(AntiSepticさんへの私信)

※私信の前に:下記リンク先(含コメ欄)を読み黒澤明監督の『羅生門』をご覧になった方(できればジジェクの『ラカンはこう読め!』も)以外には、何が書かれているのかわかりにくい内容であることを最初にお断りしておきます。またジジェクのテキストについ…

『ラカンはこう読め!』の日本語版序文にある『羅生門』解説の一部が疑問な件

ジジェクさん、それ書き間違い‥‥? スラヴォイ・ジジェク著の『ラカンはこう読め!』(鈴木晶訳、紀伊國屋書店、2008)は、ラカンの理論を駆使して映画や小説、時事的話題を分析していくもので、ラカン入門書というよりは「(あらゆる事象を)ラカン*で*こう…

晶文社が文芸編集部門を閉鎖したというニュース

あちこちで話題になっていたのに今頃気づく。↓こちらに関連記事がまとまっている。 晶文社が文芸編集部門を閉鎖 - 【海難記】Wrecked on the Sea 上の記事でもリンクされている8/30付けの朝日新聞記事では、「文芸一般書の新刊については、今までの半分以下…

本、差し上げます!(早い者勝ち)

大野左紀子さん(id:ohnosakiko)からもすでにお送りいただいています。A賞です。「サインは読者の顔を見て」と、ご意向をていねいに伝えてくださいました。 http://d.hatena.ne.jp/hatenapr/20090827/1251338515 えっと、もしかして「サインは読者の顔を見…

「スピリチュアル!」だったからどうだというの?あるいはよしもとばなな最強伝説(y_arimさんへのお返事に代えて)

id:y_arimさんの一連の記事「【ばなな居酒屋問題?】『人生の旅をゆく』を読んでみた【勝手なことぬかすな!】」(前編、中編、後編)にブコメをつけたら御本人からidコールでお返事を頂いたのだが、メタブコメで言いきれなかったのでエントリを立てることに…

『欲望のコード マンガにみるセクシュアリティの男女差』を読む

欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差 (ビジュアル文化シリーズ)作者: 堀あきこ出版社/メーカー: 臨川書店発売日: 2009/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 194回この商品を含むブログ (13件) を見る こちらのコメントの最後でもちょっ…

『「女」が邪魔をする』刊行のお知らせ

「女」が邪魔をする作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 60人 クリック: 498回この商品を含むブログ (38件) を見る だいぶ前から一部で告知していました三冊目の本、ようやく刊行です。 amazon…

『ヤンキー文化論序説』を読んで

ヤンキー文化論序説作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/03メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 174回この商品を含むブログ (79件) を見る ヤンキー体質ではないと自認する人々が、よってたかって「ヤンキーなるもの」を分析、…

「"村上春樹"的なるもの」について

村上春樹氏 エルサレム賞受賞-村上春樹という問題 - 無造作な雲 村上春樹エルサレム賞受賞に関する一連の議論の中では、この記事がもっとも深く問題の在処を捉えたものだと私は感じたが、コメント欄ではさらに掘り下げられていた。重要なことが書かれている…

お知らせと御礼

● 博報堂が出している『広告』という雑誌の9月号(現在発売中)の、「インタラBOOKレビュー」というページで、『アーティスト症候群』が取り上げられております。私も短い文章を書いてます。興味のある方は書店でどうぞ。 表紙はこんなんです(笑)。 ● 御…

50歳の結婚と高齢独身者

昨日久しぶりに髪を切りに行って、待っている間に『女性セブン』(8月7日号)を手に取ったら、「藤原美智子さん−50才の結婚相手はちょい不良風デザイナー」の見出しが目についた(「ちょい不良」はもちろん「ちょいワル」と読む)。 藤原美智子は超有名な…

書評の添削ですか?!

はてなの一部では、書評に著者が物申すのは何かの「恥部」だったり「お世辞にも美しくない」らしいのでちょっと驚いていたわけですが、最近もっと驚くことがありました。 『広告』(博報堂)という雑誌から来た、「あなたの本の書評を載せるので、それを添削…

id:umetenさんへの再お返事

※5/11、追記あります。 「価値中立性」への不信と「信念」のありか - こころ世代のテンノーゲーム(エントリ後半部) 長々しい返信エントリにきちんと返して下さって、恐縮です。論点が整理されていたので、自分の書き残していることが大分はっきりしてきて…

id:umetenさんへのお返事

※5/8、若干の加筆があります。 混乱の二重奏【書評】『アーティスト症候群』【広告】その1 - こころ世代のテンノーゲーム 混乱の二重奏【書評】『アーティスト症候群』【広告】その2 - こころ世代のテンノーゲーム 本をお送りしてからの10日近く、「いつ書…

私たちの「祭り」、その失敗と責任 - 『ポケットは80年代がいっぱい』(香山リカ)を読んで

ポケットは80年代がいっぱい作者:香山リカバジリコAmazon カバーの紹介文から引用しよう。 一九八一年、サブカルチャー勃興期の渋谷。 伝説の”自販機雑誌”『HEAVEN』の編集部が、 香山リカの出発点だった。 「新人類」「ニューアカデミズム」「テクノ」「ニ…

最近読んだ勇気の出る二冊

特に用がなくても本屋でぶらぶらするのが好きな人へ だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ作者: 都築響一出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2008/02/28メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 143回この商品を含むブログ (57件) を見る タイトル…

お知らせ

・『アーティスト症候群』著者からのメッセージ、久々に更新されました。今回は、ヘンリー・ダーガーに触れています。 ・掲載予定:来週火曜の中日新聞朝刊読書欄、4月26日発売の『アート・コレクター』No.8(生活の友社)のブックレビュー欄

お知らせなど

28日発売の『NYRON JAPAN』(5月号)の新刊紹介コーナーで取り上げられるそうなので、興味のある方は書店でチラ見でもして下さい。新聞や週刊誌でのレビューはありましたが、ファッション誌は初めてです。 23日のサンケイ新聞に、山下裕二氏(明治学院大学教…

雑誌と取材観察記

文春記事とファン 明治書院の宣伝部の人から送られてきたファクスを見たら、池袋リブロ本店ジャンル別週間ベストセラー(アート)で、11位(2/21~27)から3位(2/28~3/7)に昇格してました。 マジですか。 本の中で自分の大学時代について、(池袋に住んで…

「アート」部門の内訳

こちらの記事でちょっと触れました2/21-27の週間ジャンル別ベストセラー(リブロ池袋本店)の「アート」部門の内訳が判明しました。これは興味深い。 1.『FREESTYLE』 2.『ニッポンの映画監督』 3.『ショック!残酷!切株映画の世界』 4.『…

お知らせ

明治書院の著者からのメッセージが更新されました。どうぞよろしく。 ところでこのページのサイドバーに、ほぼ同時期に『こども論語塾』という本を出された安岡定子さんという方の顔写真が掲載されてまして、好感度の高い写真とはこういうものなのかとつくづ…

『アーティスト症候群』感想、書評のご紹介

ネットではちらほらと言及、感想が見られるようになりました。比較的まとまった量で書かれているものを紹介しておきます(アドレスの羅列で失礼します。トラックバックを下さった方は、ありがとうございました)。 http://d.hatena.ne.jp/j0hn/20080220 http…

お知らせ

明治書院のHPに著者からのメッセージが掲載されました。顔写真付き。とうとうデカデカと顔を出すことになってしまいました。5〜6年前のピンぼけ詐欺写真じゃないですよ、去年のです。友達のパーティで撮ったもの。うう恥ずかしい‥‥。 最初は固辞したのです…

本が出ました

今日は名古屋の方もしんしんと雪が降ってますが、皆様のところはいかがでしょうか。 さて、プロフィール欄でもお知らせしていましたが、アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 明治書院発売日: 2008/02/01…