2009-01-01から1年間の記事一覧

あんかけスパと河村名古屋市長

名古屋に、あんかけスパというものがある。茹でた極太のスパゲッティを更に油で炒め、そこに炒めたウィンナーやピーマン、タマネギなどの入った中華飯のタレみたいなものをかけたやつが一般的。味はややピリカラ。 名古屋人なら一度は食べたことがあるという…

リウマチと享楽

先週の月曜日、授業が始まったしょっぱななのにいきなり熱が出てしまい、節々が痛くてしかたがない。これは風邪を引いたかと思ったが、熱は下がったのに膝がいつまでも痛く腫れてきた。 近所のかかりつけの内科に行ったら、「風邪じゃないです。リウマチか膠…

父の懐中時計

結婚した時、実家の父が夫に、自分の持っている懐中時計を贈った。父は懐中時計が好きで、コレクションというほどではなかったが幾つか持っていた。義理の息子に、自分の持ち物の中から何か記念になる物をやりたいと思ったのだろう。 その時計は鎖の付いた直…

制作だけで食べていける人、いけない人

才能のない子にどうやって美術への進路を思いとどまらせるか 芸大を出て、作家活動をしながら十数年美術系の予備校講師、その後美術系大学非常勤講師(六年前に美術作家は廃業した)をしてきた立場から見ると、いろいろ思うところはあるが、基本的にはどんな…

平仮名表記、片仮名表記、漢字表記に見る書き手の意識

「こども」を「子ども」と書くか「子供」と書くかという議論について、少し前にはてな界隈でも話題になっていたが、文章を書いたり読んだりしている中で時々気になることがある。平仮名、片仮名、漢字の表記を、人はどのように書き分けているのか?というこ…

引き出しの中のお花畑

‥‥という言葉から、一見地味な女のクローゼットの引き出しの中が、色とりどりの勝負下着でお花畑のようになっている‥‥という実に安易な連想しか働かなくなってしまった私だが、その昔、ある引き出しの中にそれとは違う「お花畑」を発見したことがあった。 そ…

Long story short !

だいぶ前に一部の方には春頃とお知らせしていた新刊ですが、六月の刊行になります。もうしばらくお待ちくださいませ。 タイトルはまだ決まっていませんが、たぶん「女」という字が入る予定です。そういう本です。当ブログの「結婚」「性・恋愛」カテゴリーの…

彼女が欲しい男性が女性と出会うためにはどこへ行けばいいのか

彼女が欲しい男性が女性と出会うためにはどこへ行けばいいのかという場所トップ10 - Gigazine ↓こちらのサイトから引っ張って来たものらしい。 AskMen.com - Top 10: New Places To Meet Women いかにも欧米臭いセレクトで、日本人にとってはもう一つリアリ…

藤原紀香という生き方

TV

陣内と紀香の離婚の「真相」 書いているのは、村西とおる監督である。黒木香を育てたAV業界の「帝王」で、AVを見ない人にも広く名前を知られている「ナイスですね〜」の人。凄まじい借金地獄や何度かの逮捕歴も有名だ。ブログの過去ログをいくつか読んだが、…

『ヤンキー文化論序説』を読んで

ヤンキー文化論序説作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/03メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 174回この商品を含むブログ (79件) を見る ヤンキー体質ではないと自認する人々が、よってたかって「ヤンキーなるもの」を分析、…

春一番

春一番どころかそろそろ春本番ですが、何年かぶりに花粉症になってしまった者にはつらいシーズンでもあります。薬を飲むと眠たくなるし。 「春一番」と言えば、キャンディーズです。あまりにも有名なアイドル歌謡の名曲。 なんでいきなりその話なのかという…

こどもと言葉と世界のルール

ただ、私が思うのは、人間が正しさを求めるその姿というのは、まさに人間の本質ではないかということだ。人間は弱い。我々は、生来的には直感として正しさ感じることはできないのだと思う。これは、うちのこども(3歳)を見ていると強くそう思う。うちのこど…

カウンターの会話

時々飲みに行く家の近くの和食屋さんのカウンターに、「これからお勤めです」という感じの女性が二人並んでいた。その店ではたまに、近くの町工場や不動産屋のオヤジと出勤前のおねえさんとの同伴を見かけたが、女性二人というのは初めて見る。私はついちら…

ホームレスの女

地下鉄の改札を出て5、6メートル歩いた時、初めて女のホームレスを見た。 もちろんそれまでホームレスの女を見たことはあった。テレビで見た中年夫婦のホームレス、繁華街でショッピングバッグを沢山持ったおばさんのホームレス、子どもの頃見た筵を敷いて…

I さんのお墓参り

この間の日曜日、昔の知人 I さんのお墓参りに行った。9年前に51歳で亡くなったので九回忌。でも私が行くのはこれが初めてである。 I さんとは、25歳くらいの頃、高校時代からの友人が彼氏と一緒にやっていた居酒屋で初めて会った。友人は、「こちら、私の…

掘り起こし

ホッテントリやたまたまリンクを辿って見つけたブログのエントリーを読んで、「これは面白い」と思った時、大抵その人の書いている最近の記事を幾つか読んでみる。「うーん‥‥?」という場合はそのまま。「おお‥‥」という場合は、このブログはこれから継続し…

痴漢と心太

高校一年の頃(かれこれ34、5年前)、朝の通学時に同じバス停から同じバスに乗る中年の男がいた。バスの座席はいつも6割方塞がっており、その人が私の隣に時々座ることを最初はあまり気に留めていなかった。 ある日、隣に座った男は新聞を広げた。その肘が…

理解の仕方と「正しさ」の行方 - セクハラ騒動について個人的に

※本文中で言及したaozora21さんのブクマコメントについては、御本人から本記事メタブクマでご指摘があり、再追記しております。 前記事の本文(付記は除く)では、なるべく私的意見や価値判断を含めず、あくまで一般的なセクハラ概念の説明を試みた。私の立…

あちこちでセクハラの解釈がぐしゃぐしゃになっていて

かなり混乱しているような気がするので、個人→個人へのセクハラの必要十分条件、その他最低限言えそうなことをメモしておきます。 ■ 相手が「セクハラだ」と言ったらすべてセクハラになるのか。 なりません。セクハラとなるには、以下の2点を共に満たしてい…

「女が仕事を頑張っても意味がないのか」を読んで

■女が仕事を頑張っても意味がないのか 日本で一番か二番ぐらいに偏差値の高い大学を卒業して、 2chの就職偏差値でも上位に位置する企業に総合職として勤めています。 周りの女の子見ていると一般職でそこそこ勤めて愛する彼氏と結婚→同居している子がちら…

レポートコピペ問題の問題

小中学生の読書感想文に、ネットのサイト「〜児童、そして生徒のための〜自由に使える読書感想文」からのコピペが増えており、中には市の読書感想文コンクールで上位に入ってしまったものまであって、先生たちが頭を抱えている‥‥というニュースを昨日やって…

「"村上春樹"的なるもの」について

村上春樹氏 エルサレム賞受賞-村上春樹という問題 - 無造作な雲 村上春樹エルサレム賞受賞に関する一連の議論の中では、この記事がもっとも深く問題の在処を捉えたものだと私は感じたが、コメント欄ではさらに掘り下げられていた。重要なことが書かれている…

人文系と芸術系はやっぱり違うのかな

博士卒で就職先ないない言ってる人、なぜ塾や中学・高校で教えないのですか? 教育者になればいいんでないの?という記事。結構反論のブコメがたくさんついていた。 博士まで行った後で中高の教員になるのは難しかったり(新卒優先とか倍率とかそもそも教員…

卒業後の二人

去年の春頃、大昔に美術系予備校で教えた元学生さんの二人から、相次いで連絡があった。たまたま私の本(『アーティスト症候群』(2008、明治書院))を読んでくれて、ここを見つけてメールをくれたのだった。 A君は20年前の、もう一人のB君は25年前の私が予…

「博士に行ったら就職難」どころか「大学進学=貧乏覚悟」の芸術系

「院に進む人が少なくなってね、TA(ティーチング・アシスタント)のバイトやる子もなかなかいないんですよ」 昨日大学の研究室で、来年度から同じ科目をクラス別で担当することになっている教授が言っていた。芸術大学でも院進学者が減っており、学部で出て…

「男の子っぽい女の子」になりたい男の子

久しぶりにヘア・サロンに行ってきた。 大方の女性にとってそうだと思うが、美容室は非日常的癒しを買う場所である。若いイケメン美容師が「大野さま、いらっしゃいませ」と出迎えてくれる。若いイケメン美容師が回転椅子を回して座らせてくれ、黙っていても…

雑記

ジェンダー関連の記事をブクマすることが比較的多いが、なんか書こかなと思いつつそのままになってしまうのは、その内容が執筆中の本の内容とほとんど被ってしまうからで、ここで小出しにしている暇があったらどんどん書きかけの原稿を仕上げろよという声が…

「アンネ・フランクの家はあっちだよ」

赤の他人が私に話しかける Brittyさんのような美味しい目にあったことはないけど、ヨーロッパを旅行していると話しかけてくる人は時々いるなあと思った。 昔、アムステルダムの小さな通りでお目当てのギャラリーの番地を地図で探していた時、向こうからやっ…