2009-01-01から1年間の記事一覧

増田記事解読 - フロイト導入の巻

増田記事解読合戦 - 「盗み」と「所有」を巡って - Ohnoblog2 増田記事解読続き - Ohnoblog2 フロイトのエディプス(オイディプス)・コンプレックス*1の概念を下敷きにしないとid:Midasブコメが読み解けないというところに追い詰められて、というか無理矢理…

増田記事解読続き

引き続き、狭い界隈の4、5人しか興味のない話です。 無駄に長いです。 結論はありません。 母‐娘の力関係を読みきれてないから「実は何があったの?」的な話になる。欠如はある意味女性の条件。これが娘を行為へ駆り立てる(欠けてるから盗む)までになるに…

増田記事解読合戦 - 「盗み」と「所有」を巡って

少し前に、かなりのブクマを集めた増田の記事がありました。 娘のことで起こったこと、思ったこと。 - AnonymousDiary 離婚経験のある母親(今、母子家庭の模様)。娘が友達のソフトを盗んで返さない。叱るが同じことを繰り返す。友達の家に謝罪に行く。相手…

本、差し上げます!(早い者勝ち)

大野左紀子さん(id:ohnosakiko)からもすでにお送りいただいています。A賞です。「サインは読者の顔を見て」と、ご意向をていねいに伝えてくださいました。 http://d.hatena.ne.jp/hatenapr/20090827/1251338515 えっと、もしかして「サインは読者の顔を見…

「スピリチュアル!」だったからどうだというの?あるいはよしもとばなな最強伝説(y_arimさんへのお返事に代えて)

id:y_arimさんの一連の記事「【ばなな居酒屋問題?】『人生の旅をゆく』を読んでみた【勝手なことぬかすな!】」(前編、中編、後編)にブコメをつけたら御本人からidコールでお返事を頂いたのだが、メタブコメで言いきれなかったのでエントリを立てることに…

「豆がないがね」

愛知県のある地方自治体で、市民社会見学みたいな企画を担当していた人に聞いた話です。 ある時、日帰りの大阪の街見学ということで希望者を募集した。地元のおばさんやおばあさん達が集まった。現地についてあちこち見て回った後、小グループに分かれて喫茶…

減らないワイン

よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」- 活字中毒R。 はてなブックマークの数が今日21時40分の時点で800を超えている上に、ほぼ全員がコメントしている。言及記事も30件以上。誰でも何か一言言いたくなるエピソードなんだろうなぁと思った。…

母が本を捨てる

ある時、実家から大きなダンボール箱が三つ送られてきた。門のところで宅配の人から受け取ろうとすると、「すごく重たいので玄関先まで運びます」。開けてみると、実家に預けてあった美術本である。といっても元は私の本ではなく、父が買ったもの。 昔よく、…

会話

前期の授業が終了したのと入れ違いに、夫の仕事(予備校夏期講習会)が始まったので、駅までの送り迎えをしている。そんなある日の会話。 夫「そろそろ行くわ」 私「ちょっと待って。ブラつけるから」(家ではノーブラ) 夫「別につけんでいいがや」 私「だ…

「まんこ」を叫んだ日々

女の体で笑うということ - キリンが逆立ちしたピアス たくさんのブコメの中に、「まんこ」を連呼することに対していろんな反応があって興味深い。*1 上の記事に対する意見の一部。 「9割以上」が「女性」であったという「観客」と一緒に「おまんこおまんこ」…

「どうしたら親を説得できると思う?」

大学で一年生の女子学生に愚痴をこぼされた話。 彼女は自宅からの通学に、片道一時間半かかる。親から小遣いをもらってないので、週の半分以上夕方から夜11時までバイトしてから、一時間半かけて帰宅する。だから寝るのはかなり遅い。それでしばしば朝起きら…

女の子がだっこされて言ったこと

SMを求める理由 - 雨宮まみの「弟よ!」 SMを求める気持ちの中には、理性を捨てて泣いたり甘えたりしたい、つまり子供になりたいという感情があるのではないかという記事。これはこれでそうかもなぁと思ったのですが、私が引きつけられたのは冒頭のエピソー…

フェミニズムと「女女格差」

pollyannaさんの記事に突っ込みを入れたAntiSepticさんの記事(これを含めて3つほど)に結構疑問ブクマが付き(記事への私のコメントはこれとこれ)、異論記事も出た中でつらつらと。 私も含めて大方の人は主旨を素直に読もうとし、AntiSepticさんはおそら…

老父とスーパーに行く

「お父さん、また冷蔵庫のドア閉めてなかったわよ」 「閉めたよ」 「閉めてなかったの。さっきジュース出したでしょ、その時ちゃんと閉めなかったのよ」 「いや、閉めたよ」 「閉めてなかった。ほら見て、水滴びっしょりついてるじゃないの」 「僕は閉めたよ…

「お疲れ」は別れの挨拶

「やべぇ」が「凄い」という意味で若者の間でカジュアルに使われているという件につき、自分の身の回りの例をこちらの記事で書いてみたが、以前からもっと気になっている言葉がある。 デザイン専門学校の学生が時々私に対して使う、「お疲れっす」という言葉…

また逢う日まで

前記事で触れた女装するおじさんについてぼんやり考えていて、思い出したのが映画『メゾン・ド・ヒミコ』(2005、犬童一心監督)です。メゾン・ド・ヒミコ 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/03メディア: DVD購入: 2人 クリック: 87回こ…

美しい人

こないだの土曜日、Aさんと久しぶりに会った。Aさんは昔私の作品をお買い上げ下さっていて、そのポリウレタンの部分が劣化してしまったので、修復するために長い間預かっていた。やっとそれが終わり渡すついでに、お昼でも食べましょうかということで。 Aさ…

『欲望のコード マンガにみるセクシュアリティの男女差』を読む

欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差 (ビジュアル文化シリーズ)作者: 堀あきこ出版社/メーカー: 臨川書店発売日: 2009/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 194回この商品を含むブログ (13件) を見る こちらのコメントの最後でもちょっ…

マイケルの被り物

仕事が休みのお昼前、何気なくテレビをつけたら、マイケル・ジャクソン死去のニュースが飛び込んできた。50歳。同い歳だ。合掌。 マイケル・ジャクソンは私にとってはまず、MTVの人だった。1984年、日本で深夜に放映されるようになったMTVを、当時バンドをや…

『「女」が邪魔をする』刊行のお知らせ

「女」が邪魔をする作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 60人 クリック: 498回この商品を含むブログ (38件) を見る だいぶ前から一部で告知していました三冊目の本、ようやく刊行です。 amazon…

DQN語とは「ヤンキーが使っている言葉」ということらしい

日刊スレッドガイド:DQN語初級講座より。 LESSON:3 Taro:これやべぇな(このCMの車は格好良いですね) Ken:マジキてんな(素敵なデザインですね) Taro:やべぇわー(車を買うなら、こういうのに乗りたいです) Ken:つかありえなくね?(値段もずいぶん…

レイプファンタジーというおかずについて、極個人的に

(以下は、エロゲ規制問題に関しての実際的な議論ではありません。「規制」か「反規制」か「規制もやむなし」かといったことは論じていません。それ以前の性欲の話(個人的嗜好を含む)であることをお断りしておきます。) エロゲ関連記事のだいぶ前のブコメ…

「お上よ、もっとエロを規制してくれ!」とエロメディアの作り手が言ってたりする

ここ数週間、エロゲ*1規制問題関連記事を毎日のように目にしている。何か書こうかなと思って見ているうちに、もうほとんど論点が出尽くしてしまっていて、まだ議論が継続中のところはあるものの、「もういいか」という気になっている今日この頃(今月末に出…

「子育ては義務」を巡っての揉め事を見て

バカがものを考えると大変なことになる件 - 消毒しましょ! b_say_soの代弁をしてくれた人がいたので何を言いたいのか分かったのだが、まああああこりゃあダメだwww バカは子供なんぞ作らんでよろしいw てゆーか作るなアホwwww - 消毒しましょ! 横にいる女…

「私はノンポリで異性愛者でディズニーランドとイチローが好きです」「で?」

好きなものについて語ること - 倒錯委員長の活動日誌 セクシュアルマイノリティの人が自分の性的指向について語ることは、少し前まで避けられてきた。性に関することは秘匿しておくべきものという社会通念と、言うまでもなくセクマイ差別があったからである…

二つ名メーカーの変な魅力

ライトノベル風の二つ名を作成してくれる。「ライトノベル風の」ってのが、ライトノベルを読まない者にはどういうものか想像できないのですが、流行っているようなので私もやってみました。 http://pha22.net/name2/index.php?name=ohnosakiko ‥‥へぇー。 こ…

兄弟の葛藤、姉妹の対決 - その2

兄弟の葛藤、姉妹の対決 - その1 兄弟の葛藤であった『ゆれる』に続いて、姉妹の対決を描いた『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。原作は本谷有希子の小説(元は脚本)である。 両親の突然の事故死により、東京から故郷の山村に帰ってきた自称「女優」の姉…

兄弟の葛藤、姉妹の対決 - その1

ゴールデンウィークで暇なので、映画のDVDを借りまくっている。その中から、数年遅れで観た邦画を二本。 『ゆれる』(2006、西川美和監督作品) 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007、吉田大八監督作品)ゆれる [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュ…

「タマを、真っ黒にしてきました」

言い間違いというのは誰にでもある。フロイトによれば、言い間違いはその人の無意識に抑圧された願望の反映であり、言い間違った言葉の中に実は言いたいことが潜んでいたりする。 しかし昨夜の夫の言い間違いは、実に奇妙なものであった。 昨夜彼は、昔の恩…

処女喪失

処女とはなにか - nubiangoat 処女礼賛をベースにした男性の文章を読んでいると、「やれやれ」な感じがしてくることが多いのだが、これはあまりそう感じなかった。文体のせいもあると思う。自分に処女信仰があることは認めた上で、その感覚の源を真面目な態…